醤油の知識
吉野杉の魅力を探る②:割り箸を使うことがSDGs
100年かけて山を育てる
吉野杉の特徴は密植多間伐です。「まっすぐ。目が混んでいる。節がない。色つやがいい」そんな木材をつくるための先人の工夫です。まず、1ヘクタールあたりに1万本を植える。これは他の地域の3~4倍のボリュームだそうです。これを100年かけて育てていく。最初1万本だったものを、途中に間伐をすることで100年後に300~500本にするそうです。良材だけを残して100年かけて育て上げるわけです。
100年後に残るのは超が付くほどの良質な材ですが、その過程で間伐された木材にも適した利用用途があるそうです。苗木から細い木に育って、さらに時間が経って大きな木になっていきますが、それぞれの直径にあわせて、家の柱や家具、木桶の材など適切な用途があるといいます。
切った木材が売れるから、間伐ができる
間伐のタイミング毎に木材が売れる。だから、100年を通して山を育てることができるのです。逆に、間伐した木材が売れなければ木を切ることができないわけで、木材需要の減少が、山を育てるために大きなリスクになっているそうです。
その視点でいうと、割り箸もその大切な活用用途の一つ。でも、近年のSDGsの流れの中で割り箸からプラスチックの箸に、という流れもあるように感じます。ただ、吉野を見学して思うのは、「割り箸を使うこと」が、吉野の山づくりに貢献することになるということ。特に吉野の割り箸は触り心地も香りも一味ちがう気がするので、声高らかに割り箸を使おう!と言いたい気持ちでいっぱいです。
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醤油の種類
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素材を活かすNo.1選手
白醤油
淡口よりさらに淡い琥珀色の醤油。料理好きな方に高い人気。お吸い物や茶碗蒸しなどに。
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美しき京料理に必須
淡口醤油
西日本でお馴染みの淡い色の醤油。素材の彩りや出汁を活かしたい料理に。塩やレモン代わりにかけても。
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甘みをつけた地醤油
甘口醤油
九州や北陸などでは一般的な存在。海沿いの地域ほど甘みが強かったり、それぞれの土地に根ざした醤油。
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幅広く使える万能醤油
濃口醤油
一般的な醤油で流通量の8割はこれ。新鮮なものは綺麗な赤褐色で、北海道から沖縄まで各地で生産。
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再仕込醤油
熟成期間の長い濃厚な醤油。味と香りのバランスがよく、刺身やステーキにまずお試しいただきたい。
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濃厚さとうま味はNo.1
溜醤油
大豆を多く、仕込水を少なくし、うま味を凝縮。ハマる方はとことん好きになっていただける醤油。
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醤油のつくり方
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1
原料処理
カチカチの材料をほくほくにしたり、溶かすことで、菌が材料を醸し、美味しさに変化しやすいようにします。
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2
麹づくり
醤油づくりで一番重要視されている工程です。種麹を原材料に混ぜて、麹菌を繁殖させることで酵素を生み出します。
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3
塩水
麹に塩水を加えて諸味をつくります。塩分濃度を高めることで雑菌から守り長い発酵熟成の時を迎えます。
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4
諸味
ゆっくりと乳酸菌や酵母菌が大豆や小麦を醸します。どろどろの味噌のような状態で、半年~三年の時を過ごします。
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5
圧搾・火入れ
諸味を布に入れて、圧力をかけて圧搾し、火入れとろ過をします。殺菌と香りを引き立てる火入れも技術が必要です。
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6
完成
ビン詰めされてラベルを貼ってようやく完成。長いものだと原料処理から二~三年かけて醤油になります。
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