醤油の知識
醤油で刺身も変わる!魚におすすめの醤油6選
醤油を使い分けると、刺身はもっと楽しめます。
例えばお肉をたべる時、タンにはレモンが定番で、上質なお肉には岩塩が添えられていたり、そして、ステーキソースや山葵醤油によっても味わいは様々だと思います。
同じように、刺身も魚の種類に応じた相性のよい醤油があると感じています。まずは赤身と白身とで大きく分類いただいて、3タイプの醤油の個性を知っていただくと組み合わせは簡単です。
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蔵元仕込みの醤油を100mlの小瓶で販売する「職人醤油」を運営。これまでに訪問した醤油蔵は400以上。
白身は素材を活かす醤油で、赤身はうま味を添える醤油で。
繊細な味わいの素材には塩やレモン、主張のある素材にはソースをかける。この感覚を当てはめるとイメージしやすいと思います。
白身の刺身:素材を活かす白醤油と淡口醤油
赤身の刺身:うま味を添える再仕込醤油とたまり醤油
以下に具体的に解説をしていきます。
素材を活かす白醤油と淡口醤油
白身の刺身に濃い醤油をかけると、醤油味が強くなりがちです。繊細な素材には、塩やレモン、オリーブオイルをかけて素材そのものを食するように、醤油もうま味を抑えて塩味が強めな白醤油や淡口醤油がおすすめ。新鮮なホタテなどには白醤油が相性がよく、白身全般には淡口醤油から使いはじめると馴染みやすいと思います。
有機JAS認定の白醤油
塩分控えめの特製うすくちかけ醤油
うま味を添える再仕込醤油とたまり醤油
赤身の刺身には濃厚な醤油を合わせていくのがおすすめです。万能タイプの濃口醤油の2倍の原材料と2倍の時間をかけてうま味を凝縮させた再仕込醤油と、大豆を主原料に仕込み水を少なくして3年以上の長期熟成を経た溜醤油などはよい相性です。
濃いだけでなく美しさも感じる溜
再仕込の定番と言えばコレ!
バランスよし!万能に使える濃口醤油と甘口醤油
流通量が断トツでトップなのが濃口醤油。うま味と香りのバランスがよく、どの刺身とも相性がよいです。特に香りに注目すると醸造蔵による個性も感じていただけるはずです。また、九州に代表される甘口醤油はわさびとの相性もよいので、醤油にわさびを溶いて海鮮丼に使うのはおすすめです。
すべての醤油に共通する注意点なのですが、開栓して1か月以上経った醤油は酸化が進んでいる場合が多いです。せっかくの新鮮な魚には、新鮮な醤油を使うことを意識すると、よいおいしく食せると思います。
奥出雲の清涼な湧き水で仕込む
鹿児島の中でも甘みととろみはNo.1
醤油は6種類に分類することができる
ここまでに紹介した醤油をまとめると上の図のようになります。左は色が淡くて素材を活かす醤油。右は熟成期間が長くうま味の強い醤油です。
白醤油や淡口醤油:塩味が強めなので「夏場にスイカに塩をかけると甘くなる」ように、素材そのものの魅力を引き立ててくれます。白身系の刺身におすすめです。
甘口醤油や濃口醤油:濃口醤油は万能タイプでどんな刺身との相性もよいですが、甘口醤油は地域によっても甘さの加減が大きくことなります。
再仕込醤油や溜醤油:ソースをかけて食べたいような素材との相性がよく、脂の多い魚や赤身系の刺身におすすめです。
醤油の知識ランキング
醤油の種類
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素材を活かすNo.1選手
白醤油
淡口よりさらに淡い琥珀色の醤油。料理好きな方に高い人気。お吸い物や茶碗蒸しなどに。
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美しき京料理に必須
淡口醤油
西日本でお馴染みの淡い色の醤油。素材の彩りや出汁を活かしたい料理に。塩やレモン代わりにかけても。
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甘みをつけた地醤油
甘口醤油
九州や北陸などでは一般的な存在。海沿いの地域ほど甘みが強かったり、それぞれの土地に根ざした醤油。
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幅広く使える万能醤油
濃口醤油
一般的な醤油で流通量の8割はこれ。新鮮なものは綺麗な赤褐色で、北海道から沖縄まで各地で生産。
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濃厚なうま味とコク
再仕込醤油
熟成期間の長い濃厚な醤油。味と香りのバランスがよく、刺身やステーキにまずお試しいただきたい。
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濃厚さとうま味はNo.1
溜醤油
大豆を多く、仕込水を少なくし、うま味を凝縮。ハマる方はとことん好きになっていただける醤油。
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醤油のつくり方
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1
原料処理
カチカチの材料をほくほくにしたり、溶かすことで、菌が材料を醸し、美味しさに変化しやすいようにします。
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2
麹づくり
醤油づくりで一番重要視されている工程です。種麹を原材料に混ぜて、麹菌を繁殖させることで酵素を生み出します。
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3
塩水
麹に塩水を加えて諸味をつくります。塩分濃度を高めることで雑菌から守り長い発酵熟成の時を迎えます。
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4
諸味
ゆっくりと乳酸菌や酵母菌が大豆や小麦を醸します。どろどろの味噌のような状態で、半年~三年の時を過ごします。
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5
圧搾・火入れ
諸味を布に入れて、圧力をかけて圧搾し、火入れとろ過をします。殺菌と香りを引き立てる火入れも技術が必要です。
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6
完成
ビン詰めされてラベルを貼ってようやく完成。長いものだと原料処理から二~三年かけて醤油になります。
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