醤油の知識
醤油の規格や等級
醤油の等級
醤油の等級はJAS法で定められています。等級は醤油のラベルなどに記載されている「特級」などのもので、超特選丸大豆醤油の「超特選」などは馴染みがあるかもしれません。醤油の種類によって規定値があるのですが、つくり手の立場から特に重視されるのはうま味の値。醤油の場合は全窒素分で計られて、この値が大きいほどうま味が強いとされています。
特級・上級・標準の3等級
醤油の種類によって、特級、上級、標準の規格値が定められています。全窒素分はうま味成分のことで、グルタミン酸などのアミノ酸が窒素分を含んでいるための指標です。色度は見た目の色で数字が多いほど淡い色です。白醤油と淡口醤油は淡いことが必要で、それ以外は濃いことが必要というわけです。無塩可溶性固形分は食塩以外の糖分やアミノ酸などの成分の量で、エキス分とよばれたりもします。白醤油の場合のみ直接還元糖の値が設定されていて、規定以上の糖分を含んでいる必要があります。
特級の中でさらに超特選と特選に分かれます
特級規格の中で、条件を満たした場合に「超特選」「特選」という表示を使うことができます。濃口醤油、再仕込醤油、溜醤油の場合は窒素分、白醤油と淡口醤油の場合はエキス分が多いものという条件になり、詳細は上記の通りです。
現状は小売店に並ぶ多くの醤油が特級以上になっている印象です。また、等級の表示はJASの認定工場でつくられ、JAS規格に合格した醤油のみが表示できるため、非認定工場の醤油にはそもそもJASマークが付いておらず、等級の表記も認められていません。
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醤油の種類
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素材を活かすNo.1選手
白醤油
淡口よりさらに淡い琥珀色の醤油。料理好きな方に高い人気。お吸い物や茶碗蒸しなどに。
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美しき京料理に必須
淡口醤油
西日本でお馴染みの淡い色の醤油。素材の彩りや出汁を活かしたい料理に。塩やレモン代わりにかけても。
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甘みをつけた地醤油
甘口醤油
九州や北陸などでは一般的な存在。海沿いの地域ほど甘みが強かったり、それぞれの土地に根ざした醤油。
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幅広く使える万能醤油
濃口醤油
一般的な醤油で流通量の8割はこれ。新鮮なものは綺麗な赤褐色で、北海道から沖縄まで各地で生産。
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濃厚なうま味とコク
再仕込醤油
熟成期間の長い濃厚な醤油。味と香りのバランスがよく、刺身やステーキにまずお試しいただきたい。
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濃厚さとうま味はNo.1
溜醤油
大豆を多く、仕込水を少なくし、うま味を凝縮。ハマる方はとことん好きになっていただける醤油。
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醤油のつくり方
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1
原料処理
カチカチの材料をほくほくにしたり、溶かすことで、菌が材料を醸し、美味しさに変化しやすいようにします。
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2
麹づくり
醤油づくりで一番重要視されている工程です。種麹を原材料に混ぜて、麹菌を繁殖させることで酵素を生み出します。
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3
塩水
麹に塩水を加えて諸味をつくります。塩分濃度を高めることで雑菌から守り長い発酵熟成の時を迎えます。
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4
諸味
ゆっくりと乳酸菌や酵母菌が大豆や小麦を醸します。どろどろの味噌のような状態で、半年~三年の時を過ごします。
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5
圧搾・火入れ
諸味を布に入れて、圧力をかけて圧搾し、火入れとろ過をします。殺菌と香りを引き立てる火入れも技術が必要です。
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6
完成
ビン詰めされてラベルを貼ってようやく完成。長いものだと原料処理から二~三年かけて醤油になります。
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