醤油の知識
足立醸造の新工場完成
兵庫県の足立醸造の新工場が完成しました。
これまでの工場も「有機JASの認証」工場だったのですが、当時としては「どうして小さな醤油屋が有機JASを取っているんだ?!」と騒がれていたそうです。
そんなチャレンジグな足立醸造ですので、
今回の新工場もすごいことになっているはずです。
まずは、安全と美味しい醤油ができるようにお祈り。
後ろに見えるのが桶・・・なのですが、
この大きさからいって普通の桶ではありません。
足立社長の挨拶。
先代も夢に描いていた新工場。想いを語ります。
そして登場しました。この大きな桶。
木槽タイプの巨大桶です。
直径3メートル、高さ4メートルで容量は2万4千リットル。
参加者の方は「お~!」という驚きと共に写真撮影。
写真で見るより実物は大きく感じるはず。
下から見上げるとこのようなアングル。
垂直に立っている側面の板をワイヤーでとめています。
全量を桶で仕込むと宣言している足立醸造。
桶仕込みをやめていく醤油メーカーが多い中、その流れに逆行する挑戦です。
右手前にみえるのが大豆を蒸す圧力釜で、左奥に見えるのが麹をつくる室(むろ)。円盤室とも呼ばれるもので、原料処理から麹づくりまで効率的に配置されています。
「安心安全はもとより、誰にでも見せられる工場にしていく。」
と足立社長は宣言していました。
醤油メーカーがどんどん減少している中で、これだけの設備投資をされるには並々ならぬ想いがあります。足立醸造の次世代を担う裕さんと七海さんが帰ってきていることは、きっと大きな後押しになっていることと思いますし、現に足立醸造はとっても活気に満ちています。
全量を自社で生産して、誰にでも見せられるガラス張りの造りをしていく。そして、有機原料の醤油を3倍にしていく。足立社長が挨拶の中で宣言されていたことです。きっと今まで以上に多くの方に愛される醤油蔵になっていくと思います。
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醤油のつくり方
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1
原料処理
カチカチの材料をほくほくにしたり、溶かすことで、菌が材料を醸し、美味しさに変化しやすいようにします。
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2
麹づくり
醤油づくりで一番重要視されている工程です。種麹を原材料に混ぜて、麹菌を繁殖させることで酵素を生み出します。
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3
塩水
麹に塩水を加えて諸味をつくります。塩分濃度を高めることで雑菌から守り長い発酵熟成の時を迎えます。
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4
諸味
ゆっくりと乳酸菌や酵母菌が大豆や小麦を醸します。どろどろの味噌のような状態で、半年~三年の時を過ごします。
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5
圧搾・火入れ
諸味を布に入れて、圧力をかけて圧搾し、火入れとろ過をします。殺菌と香りを引き立てる火入れも技術が必要です。
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6
完成
ビン詰めされてラベルを貼ってようやく完成。長いものだと原料処理から二~三年かけて醤油になります。
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