醤油の知識
工場見学や給食についてのアンケート
幼稚園~中学生の工場見学を受け入れていますか?
木桶仕込みをする醤油メーカー12社にアンケート調査をしました。地域の子供たちに対する工場見学や学校給食に使用されている有無、蔵人からのメッセージなどをまとめました。
子供の頃に醤油工場の見学をした経験のある方も多いはず。実際、ほとんどの蔵元で工場見学を受け入れていて、今回も9割以上が受け入れていると回答。全国的に受け入れをしているメーカーは多いと思います。
一方で、学校給食への導入割合は3割ほど。工場見学の受け入れ割合と比較すると低い印象を受けます。
その他、地域や子供との接点や取り組みがあれば教えてください。
・年に1~2回、地元向けのお祭りを開催。子供用のイベントを企画しています。
・醤油業界で取り組んでいる、醤油博士の出前授業として、弊社技術担当が愛知県内の小学校へ出向いて、プログラムに沿って醤油の授業をしています。また地元小学校の総合学習時間に、白醤油の仕込講座をしました。
・地域の生徒さんが蔵に見学に来て、地域の仕事や文化を学年をまたいで学習に活かしています。
・近くの小学校の生徒に大豆の種まきをやってもらっている。
・醤油ものしり博士事業
・近隣の小学校の小5対象に醤油作り教室の実施
・ウォーキングコース、自由研究用の見学
・市内保育所と大豆栽培(プランター)及び仕込み。
しょうゆ物知り博士
上のコメントでもありましたが、「しょうゆもの知り博士」の出前授業での小学校訪問は全国的に行われています。日本醤油協会が実施する取り組みで、醤油の原材料などを触ったり、香りをかいだりと五感を使った体験的な授業を行っています。
保育園や学校給食の栄養士さんへのメッセージ
・子供たちに、地元の醤油や味噌を使った給食をもっと食べてもらい、その説明に我々が伺うような取り組みができるといいと思います。
・地域の素材や調味料を使って食文化を伝えて欲しいです。
・食文化やクラフトマンシップの観点から木桶醤油も採用ください
・地元の醤油屋の事を知ってください。子供達に蔵の中をみせる事で地元を好きになって欲しいです!
・遣り繰りに苦労して子供達の栄養を考えて頂き感謝申し上げます。
・地元の醤油屋さんの国産無農薬原料のお醤油を使ってほしいです。 アミノ酸や酵母エキスなどグレーゾーンの添加物も一切使用しないものを使ってほしいです。 本物の味醂や酢など本物の調味料でお子様たちの味覚を慣らして、おかしな食べ物はおかしいし美味しくないとわかるように、本物を食べて健康に一生を過ごせるようにしてほしいです。
・醤油はワインと食材の相性が同じなので、複数種類の醤油を使い分けていただきたいと思います。
・お近くの醤油屋、味噌屋さんへ遊びに行って下さい。普段お使いの調味料がどの様に作られているか調べてみて下さい。
・価格だけでなく地元の醤油や食材を使ってほしいです。
醤油の知識ランキング
醤油の種類
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素材を活かすNo.1選手
白醤油
淡口よりさらに淡い琥珀色の醤油。料理好きな方に高い人気。お吸い物や茶碗蒸しなどに。
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美しき京料理に必須
淡口醤油
西日本でお馴染みの淡い色の醤油。素材の彩りや出汁を活かしたい料理に。塩やレモン代わりにかけても。
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甘みをつけた地醤油
甘口醤油
九州や北陸などでは一般的な存在。海沿いの地域ほど甘みが強かったり、それぞれの土地に根ざした醤油。
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幅広く使える万能醤油
濃口醤油
一般的な醤油で流通量の8割はこれ。新鮮なものは綺麗な赤褐色で、北海道から沖縄まで各地で生産。
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濃厚なうま味とコク
再仕込醤油
熟成期間の長い濃厚な醤油。味と香りのバランスがよく、刺身やステーキにまずお試しいただきたい。
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濃厚さとうま味はNo.1
溜醤油
大豆を多く、仕込水を少なくし、うま味を凝縮。ハマる方はとことん好きになっていただける醤油。
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醤油のつくり方
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1
原料処理
カチカチの材料をほくほくにしたり、溶かすことで、菌が材料を醸し、美味しさに変化しやすいようにします。
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2
麹づくり
醤油づくりで一番重要視されている工程です。種麹を原材料に混ぜて、麹菌を繁殖させることで酵素を生み出します。
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3
塩水
麹に塩水を加えて諸味をつくります。塩分濃度を高めることで雑菌から守り長い発酵熟成の時を迎えます。
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4
諸味
ゆっくりと乳酸菌や酵母菌が大豆や小麦を醸します。どろどろの味噌のような状態で、半年~三年の時を過ごします。
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5
圧搾・火入れ
諸味を布に入れて、圧力をかけて圧搾し、火入れとろ過をします。殺菌と香りを引き立てる火入れも技術が必要です。
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6
完成
ビン詰めされてラベルを貼ってようやく完成。長いものだと原料処理から二~三年かけて醤油になります。
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