醤油の知識

089|圧搾

2013年の初搾りの時から諸味500Lを一度に搾っていましたが、
最近から800Lにスケールアップしました。

なんとなく500Lで始めて、それがちょうどよくてそのままだったのですが、
搾りきるのに2週間かかり準備や片付けの時間も考えると、
なるべく効率化した方がいいと思い増やす事にしました。

袋も余っていたのですが、800L搾るには少なかったので
一袋4L入れていた諸味を5.5Lに増やしてちょうど使い切るように調整。

ただ、圧搾をスケールアップすると、 「生醤油タンク」、「火入れタンク」、「火入れ後の静置タンク」、「充填前タンク」と、 その後の工程で使用する設備もスケールアップする必要があってちょっと大変でしたね。
まぁ、何はともあれこれで年間の圧搾作業が数回減ります。 

少し角度が違いますが、上の写真が500L、下が800Lです。 



城 慶典 (ミツル醤油醸造元)

1984年生まれの醤油職人。
高校生の時に自社での醤油醸造の復活を志して東京農業大学 醸造科学科に入学。入学後、「学校に通っているだけでは自分の求めるものは得られない。」ということに気づき、伝統的製法による醤油造りを続けられている醤油蔵を探し、卒業までに7つの醤油蔵で短期間の研修を受け入れて頂く。卒業後、岡本醤油醸造場にて一年間の研修。その後、JFCS(ジャパン・フードコーディネーター・スクール)で一年間学び2009年6月より、実家であるミツル醤油へ入社。2009年11月 夢である醤油造りの復活と、地元・糸島を全国に発信したい。という思いをリンクさせ具現化する、社内別ブランド「itosima terroir」(イトシマ テロワール)をスタート。

ミツル醤油醸造元