醤油の知識
ビンの底に書かれている記号
びんメーカーの工場別記号です
びんの底に「HY」や「YS」などアルファベットやマークが刻印されています。これはガラスびんメーカーの工場別記号で、どのメーカーが製造したかを表しています。醤油に限らずどのびんにも刻印されていると思います。
びんに携わる仕事をされている方なら、びんの底を確認することでどのメーカー製かすぐに確認することができるわけです。
びんメーカーの工場毎に記号は決まっています
びんメーカーの工場毎に記号が定められているので、どの都道府県の工場で作られたかまで確認することができます。以下の「日本ガラスびん協会」のホームページに工場別記号の一覧がありますので、確認してみるのも面白いと思います。
時代と共に変わるビンとキャップ
時代をさかのぼっていくと昔は木樽が主流でした。その後にビンが登場し、今はペットボトルが多く活躍しています。業容用途では一斗缶などもあります。また、新しい容器でいうと密閉式のものが開発されたり、キャップの構造も変わってきています。
容器と醤油の普及には関係性があります。木樽は長距離輸送には向かいないのですが、大正から昭和にかけてビンが登場します。併せて、トラックや道路などの輸送網が整備されたことで輸送範囲が格段に広がりました。それまでは、その土地でつくって、その土地で消費されていたものが、遠くの地域に運ぶことができるようになったのです。
醤油の知識ランキング
醤油の種類
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素材を活かすNo.1選手
白醤油
淡口よりさらに淡い琥珀色の醤油。料理好きな方に高い人気。お吸い物や茶碗蒸しなどに。
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美しき京料理に必須
淡口醤油
西日本でお馴染みの淡い色の醤油。素材の彩りや出汁を活かしたい料理に。塩やレモン代わりにかけても。
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甘みをつけた地醤油
甘口醤油
九州や北陸などでは一般的な存在。海沿いの地域ほど甘みが強かったり、それぞれの土地に根ざした醤油。
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幅広く使える万能醤油
濃口醤油
一般的な醤油で流通量の8割はこれ。新鮮なものは綺麗な赤褐色で、北海道から沖縄まで各地で生産。
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濃厚なうま味とコク
再仕込醤油
熟成期間の長い濃厚な醤油。味と香りのバランスがよく、刺身やステーキにまずお試しいただきたい。
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濃厚さとうま味はNo.1
溜醤油
大豆を多く、仕込水を少なくし、うま味を凝縮。ハマる方はとことん好きになっていただける醤油。
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醤油のつくり方
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1
原料処理
カチカチの材料をほくほくにしたり、溶かすことで、菌が材料を醸し、美味しさに変化しやすいようにします。
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2
麹づくり
醤油づくりで一番重要視されている工程です。種麹を原材料に混ぜて、麹菌を繁殖させることで酵素を生み出します。
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3
塩水
麹に塩水を加えて諸味をつくります。塩分濃度を高めることで雑菌から守り長い発酵熟成の時を迎えます。
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4
諸味
ゆっくりと乳酸菌や酵母菌が大豆や小麦を醸します。どろどろの味噌のような状態で、半年~三年の時を過ごします。
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5
圧搾・火入れ
諸味を布に入れて、圧力をかけて圧搾し、火入れとろ過をします。殺菌と香りを引き立てる火入れも技術が必要です。
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6
完成
ビン詰めされてラベルを貼ってようやく完成。長いものだと原料処理から二~三年かけて醤油になります。
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