醤油の知識

婿養子

醤油蔵は意外に婿養子さんが多い。そして、創業から百年をこえる蔵も珍しくない醤油屋にとって、婿養子さんの存在は大きいかもしれないとも感じる。

歴史の積み重ねで当たり前になっていることを変えるには大きなパワーが必要となるが、日常の当たり前を違った視点で見直して変えていけるのも婿養子さんだからという要素もあると思う。だから、魅力的な取り組みをしている蔵元は婿養子さんだったりもする。一方で、「婿養子という存在は肩身が狭いものよ・・・だから、自分の存在意義を示すためにも頑張らないと」。と思えるとも言う。

息子は実家を嫌いになる

醤油蔵の息子さんが中学から高校生になると、実家が醤油屋ということが嫌になるそうです。出来れば隠したいし、早く東京に出ていきたい。ただ、いざ離れてみて気づいたとも言います。何もないと思っていた地元の良さだったり、父親の背中が実は偉大だったことなど。