醤油の知識
みりんとは
みりんは、お米のお酒。そのまま飲んでも美味しい!
何も言わずに、どうぞどうぞと誰かにおすすめすれば
「甘いリキュールでしょ?!」となるはず。
きれいなあめ色
とろっとしてやさしい味わい
そして、ふわぁーんといい香り。
それもそのはず、
元々みりんは高級な甘いお酒として珍重されていたのです。
派手さはないけど、確かに違う。
みりんで作る魚の煮付け。
煮くずれのない綺麗なシルエットに
上品な甘さをやさしく閉じ込めてくれる。
いつも通りに作っているはずなのに、
「いつもと違うね」という感想が。
もちろん、醤油のよき相棒。
簡単で美味しい定番の鶏の照り焼きも
みりんの力で食欲をそそるテリとツヤ。
みりん+醤油で照り焼きのたれをつくっておけば
味付けもツヤだしもあっという間です。
知っていますか?本みりん と みりん風調味料の違い
本みりんはアルコールが14%程度含まれているので
酒税の対象になります。
酒販免許がないと扱えないのが「本みりん」で、
酒販免許なくても扱えるのが「みりん風調味料」です。
●
麹菌が活発に動こうとするのを
アルコールの力でブレーキをかけながら
ゆっくりゆっくり分解してもらって
甘味とうま味を兼ね備えているのが本みりん。
水アメやブドウ糖などをブレンドして
みりんに似せたものが、みりん風調味料。
みりんは米からできている
みりんの原料は、
もち米・米麹・焼酎(または醸造アルコール)です。
蒸したもち米と米麹、焼酎を仕込むと、
米麹がつくりだしたアミラーゼによって
もち米や米麹自体のデンプンが糖に分解されます。
そして、圧搾した液体をさらに熟成させるのが
伝統的な製造法で、そのまま飲んでも美味しいみりんです。
副原料を入れても本みりん
酒税法の本みりんの定義はこうです。
「米、米こうじ及びしようちゆう
又はアルコールにみりん
その他政令で定める物品を加えて、こしたもの」
その他政令で定める物品とは、
とうもろこし、ぶどう糖、水あめ等で、
白米の2倍まで使用できることになっています。
一言に本みりんといっても、
個性は様々ですが、飲んで美味しいのは、
お米の割合が高いものだと感じています。
他にも、熟成にかける時間や、
焼酎ベースか、醸造アルコールベースかでも、
甘さやコクといった味わいが変わります。
煮切ると甘いシロップになって、スイーツにも使える
鍋にみりんを入れて、ぐつぐつ煮立てます。
半分くらいの量になるとアルコールもとんで、
とろみのついた甘みとうま味のつまったシロップに。
そのままバニラアイスにいかがでしょうか。
和菓子にも洋菓子にも
そもそも本みりんは、
そのままで甘いリキュールのように使えますし
煮切りみりんにして、蜂蜜やシロップ代わりにしたりと
スイーツづくりの好きな方にもおススメです。
みりんを試してみる!
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醤油のつくり方
-
1
原料処理
カチカチの材料をほくほくにしたり、溶かすことで、菌が材料を醸し、美味しさに変化しやすいようにします。
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2
麹づくり
醤油づくりで一番重要視されている工程です。種麹を原材料に混ぜて、麹菌を繁殖させることで酵素を生み出します。
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3
塩水
麹に塩水を加えて諸味をつくります。塩分濃度を高めることで雑菌から守り長い発酵熟成の時を迎えます。
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4
諸味
ゆっくりと乳酸菌や酵母菌が大豆や小麦を醸します。どろどろの味噌のような状態で、半年~三年の時を過ごします。
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5
圧搾・火入れ
諸味を布に入れて、圧力をかけて圧搾し、火入れとろ過をします。殺菌と香りを引き立てる火入れも技術が必要です。
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6
完成
ビン詰めされてラベルを貼ってようやく完成。長いものだと原料処理から二~三年かけて醤油になります。
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