醤油の知識

醤油蔵の魅力

魅力はつくり手

醤油の魅力の一つはつくり手にあり。人気の高い銘柄を手掛けている蔵人は魅力的な方が多い。そのつくり手が何を目指しているか、何に注意を払って製造をしているかが商品としての醤油にも反映されているので、人を知って醤油を味わうと妙な納得感があったりもする。

若者がいると元気

醤油屋だけに限ったことではないが、その蔵に流れる雰囲気がある。一歩足を踏み入れた時に感じる空気感が、前向きにイキイキしているものか、停滞感が漂っているかはそこで働くスタッフの年齢層も関係している気がする。若いスタッフがいて加えて女性もイキイキ働いている蔵は活気と元気さに満ちている。

よい飲食店はトイレが綺麗と言われるが、よい醤油蔵は整理整頓と掃除がしっかりされている。建物や仕込蔵は歴史を刻んでいる場合が多いが古いことと掃除がしっかりとされていることは別問題なのだと、よい蔵の環境を目にすると実感する。

出荷場の工夫

よい醤油をつくる蔵元は整理整頓がきちんとされている。そして、女性が元気に活躍している蔵元の出荷場は殺風景の中に少しの温かさがある気がする。商品ごとの区分けだったり、「この商品から出荷」のように識別するための手づくりのプレートなど、ちょっとしたことだけど、カラフルに描かれていたりイラストが添えられていたりすると、女性の方が主体的に働いていらっしゃるんだなと感じる。そして、このような蔵元は事務所に行っても元気な挨拶をしてくれる。きまってよい醤油をつくっている。