醤油の知識
蔵の窓
醤油をつくる時に一番長く時間を過ごすのが諸味とよばれる状態で、微生物による発酵熟成が行われています。その諸味を入れる容器はいくつかに分類することができて、鉄やプラスチックなどの密閉タイプか、コンクリートや木桶などの開放タイプ。(開放タイプでプラスチック製もあります)簡単にいうと、密閉タイプは蓋があって、開放タイプは蓋がなくて諸味が見えている状態にしているものです。
さらに、これらの容器が設置されている蔵のタイプも分けることができます。窓が開放されている場合と窓がしっかりと閉められている場合です。比較的湿度の低い地域は窓を開けて風を通してあげることで、蔵の中の湿度を抑えて余計な雑菌の繁殖を防ぐことができたり、逆に窓を開けずに閉ざされた環境をつくることで微生物の生態系を形作っていたりと、つくり手の考えも様々です。
また、窓が開放されていれば諸味の香りが蔵の外にいても漂ってきます。これが心地よい香りと感じる方がいる一方で住宅街の中にある場合には、極力抑えてほしいという要望があるのも確かです。例えば、小豆島などは、まち全体に醤油蔵が密集していることもあり、朝起きて屋外にでると醤油の香りが漂ってきます。それが当たり前なので、蔵の窓も開放されていることが多く、新鮮な風が駆け抜けている。
醤油の知識ランキング
醤油の種類
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素材を活かすNo.1選手
白醤油
淡口よりさらに淡い琥珀色の醤油。料理好きな方に高い人気。お吸い物や茶碗蒸しなどに。
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美しき京料理に必須
淡口醤油
西日本でお馴染みの淡い色の醤油。素材の彩りや出汁を活かしたい料理に。塩やレモン代わりにかけても。
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甘みをつけた地醤油
甘口醤油
九州や北陸などでは一般的な存在。海沿いの地域ほど甘みが強かったり、それぞれの土地に根ざした醤油。
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幅広く使える万能醤油
濃口醤油
一般的な醤油で流通量の8割はこれ。新鮮なものは綺麗な赤褐色で、北海道から沖縄まで各地で生産。
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濃厚なうま味とコク
再仕込醤油
熟成期間の長い濃厚な醤油。味と香りのバランスがよく、刺身やステーキにまずお試しいただきたい。
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濃厚さとうま味はNo.1
溜醤油
大豆を多く、仕込水を少なくし、うま味を凝縮。ハマる方はとことん好きになっていただける醤油。
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醤油のつくり方
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1
原料処理
カチカチの材料をほくほくにしたり、溶かすことで、菌が材料を醸し、美味しさに変化しやすいようにします。
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2
麹づくり
醤油づくりで一番重要視されている工程です。種麹を原材料に混ぜて、麹菌を繁殖させることで酵素を生み出します。
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3
塩水
麹に塩水を加えて諸味をつくります。塩分濃度を高めることで雑菌から守り長い発酵熟成の時を迎えます。
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4
諸味
ゆっくりと乳酸菌や酵母菌が大豆や小麦を醸します。どろどろの味噌のような状態で、半年~三年の時を過ごします。
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5
圧搾・火入れ
諸味を布に入れて、圧力をかけて圧搾し、火入れとろ過をします。殺菌と香りを引き立てる火入れも技術が必要です。
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6
完成
ビン詰めされてラベルを貼ってようやく完成。長いものだと原料処理から二~三年かけて醤油になります。
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