醤油の知識
桶を支える石
多くの桶の下には石が置かれています
桶の下にコンクリートブロックや石が置かれていることがあります。桶が直接床に置かれているのではなくて、少し中に浮いているような状態です。
これは桶を一度設置すると相当なことがない限り動かさないためです。数十年以上を過ごすなかで、万一、底から漏れが発生した時、下から状況を確認したり補修作業ができるようにという意味があります。また、下に空間をつくることで、湿気がたまって雑菌が繁殖しないようにする目的もあると思われます。
桶は蔵の中で組み立てることも
桶は大きなサイズで、蔵の扉より大きいことがほとんど。そのため、板材を運んできて蔵の中で組み立てをしたといわれています。そして、空間を効率的に使うために隙間がないようにびっしりと設置されます。置かれる場所が決まると、移動されることはほとんどありません。
床も土の場合もあります。まだコンクリートがなかった時代に建てられたのあれば当然です。ただ、雑菌の繁殖などを考慮してコンクリートにしたいけど、そのためには桶を全て動かす必要があります。扉が小さい場合は壁を壊す必要があります。なかなか工事に踏み切れないと悩みを抱えている蔵元も多いです。
蔵を立て替えることも
蔵を建てかえる時は桶が引っ越しをするタイミングです。特に床がきれいに整備されている蔵は引っ越しを経験している可能性が高いです。
ただ、味噌蔵の場合は味噌を掘り出す作業をするために、フォークリフトにのせられて頻繁に運ばれることが多いです。その時も石などの上に桶がのっていないとフォークリフトのツメの部分が入らないので、はやり何かしらの上にのっている状態が多いと思います。
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醤油のつくり方
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1
原料処理
カチカチの材料をほくほくにしたり、溶かすことで、菌が材料を醸し、美味しさに変化しやすいようにします。
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2
麹づくり
醤油づくりで一番重要視されている工程です。種麹を原材料に混ぜて、麹菌を繁殖させることで酵素を生み出します。
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3
塩水
麹に塩水を加えて諸味をつくります。塩分濃度を高めることで雑菌から守り長い発酵熟成の時を迎えます。
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4
諸味
ゆっくりと乳酸菌や酵母菌が大豆や小麦を醸します。どろどろの味噌のような状態で、半年~三年の時を過ごします。
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5
圧搾・火入れ
諸味を布に入れて、圧力をかけて圧搾し、火入れとろ過をします。殺菌と香りを引き立てる火入れも技術が必要です。
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6
完成
ビン詰めされてラベルを貼ってようやく完成。長いものだと原料処理から二~三年かけて醤油になります。
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