醤油の知識
「ふね」による醤油の圧搾/佐瀬式
佐瀬式と呼ばれることも
醤油の圧搾機にはいくつかの種類があるのですが、「ふね」はよばれるバスタブのような囲いと「佐瀬式」と書かれた圧搾機がセットになっているものがあります。そのまま佐瀬式と呼ばれていたりもして、日本酒やみりんの圧搾にも見られる形です。
袋を使っての圧搾は醤油業界では少数派
諸味を包むものとして風呂敷と袋がありますが、この圧搾機の場合、袋が使われることがあります。
袋に入れて搾る方式だと、袋に入れる作業や搾った後に醤油粕を取り出す作業、袋を洗濯する作業に手間がかかります。また、醤油粕が比較的厚めになってしまうので収量も少なくなってしまう傾向にあり、業界全体でみるとこの方式は少数派だと思います。
梃子の原理で搾られていた時代も
水圧式や油圧式の圧搾機が開発される以前には上から垂直に圧力をかけることが難しかったそうです。長い棒をかけて棒の先端に重石を吊り下げる(梃子の原理)ことで圧力をかけていて、その時にはこの形式が欠かせなかったと思われます。
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醤油の種類
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素材を活かすNo.1選手
白醤油
淡口よりさらに淡い琥珀色の醤油。料理好きな方に高い人気。お吸い物や茶碗蒸しなどに。
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美しき京料理に必須
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西日本でお馴染みの淡い色の醤油。素材の彩りや出汁を活かしたい料理に。塩やレモン代わりにかけても。
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甘みをつけた地醤油
甘口醤油
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再仕込醤油
熟成期間の長い濃厚な醤油。味と香りのバランスがよく、刺身やステーキにまずお試しいただきたい。
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濃厚さとうま味はNo.1
溜醤油
大豆を多く、仕込水を少なくし、うま味を凝縮。ハマる方はとことん好きになっていただける醤油。
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醤油のつくり方
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1
原料処理
カチカチの材料をほくほくにしたり、溶かすことで、菌が材料を醸し、美味しさに変化しやすいようにします。
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2
麹づくり
醤油づくりで一番重要視されている工程です。種麹を原材料に混ぜて、麹菌を繁殖させることで酵素を生み出します。
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3
塩水
麹に塩水を加えて諸味をつくります。塩分濃度を高めることで雑菌から守り長い発酵熟成の時を迎えます。
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4
諸味
ゆっくりと乳酸菌や酵母菌が大豆や小麦を醸します。どろどろの味噌のような状態で、半年~三年の時を過ごします。
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5
圧搾・火入れ
諸味を布に入れて、圧力をかけて圧搾し、火入れとろ過をします。殺菌と香りを引き立てる火入れも技術が必要です。
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6
完成
ビン詰めされてラベルを貼ってようやく完成。長いものだと原料処理から二~三年かけて醤油になります。
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