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タイの展示会での醤油の反応(NIPPON HAKU BANGKOK2025)

はじまりは、2025年の3月。

「職人醤油を扱いたいです」と、メールを送ってきてくれたのはタンタさんというタイ人でした。何通かのメールのやりとりをして、阪神百貨店の木桶イベントにあわせて来日してくれることになりました。

そして、そうこうしているうちに、「NIPPON HAKU BANGKOK2025という展示会に出展しようと思うんだ」ということになり、その準備風景はかなり本格的。これは手伝いに行くべきだと思い、バンコクに向かうことにしました。

NIPPON HAKU BANGKOK2025
バンコク日本博2025
2025年8月29日(金)30日(土)31日(日)
クイーン・シリキット国際展示場
展示会の前々日の夕方にバンコクに到着。
前日準備。タンタさんの会社から醤油や什器を運びます。
会場となるクイーン・シリキット国際展示場は、とってもキレイで大きい。
バンコク日本博は今回で10年目。
ステージでは連日ライブパフォーマンス。
様々なジャンルのブースが並びます。
自治体による観光誘致や、大学による留学生への説明ブースなど、日本をテーマにしたたくさんのジャンルが集結。
什器の準備やレイアウトはすべてタンタさんたちチームが用意をしてくれました。
タンタさん。販売もできる展示会なので、醤油の紹介資料も準備。
このような形のブースになり、準備した醤油は1,000本。
展示会スタート。想定以上の来場者でブースもたくさんの人。60種類の醤油を、すべて味見ができるようになっています…。

めちゃめちゃ楽しい!と言うミンクさん

タンタさんもすごいのですが、このミンクさんが、これまたすごい!商品名を覚えているなんて当たり前でしょ的な感じで、来場者の反応にあわせて醤油すすめる高度な対応を自然としています。溜醤油を試食された方が、「とても濃いね」的なことを言ったんだと思います。さっと、あっさり系の溜醤油を差し出した対応には衝撃を受けました。

群衆に囲まれて、3組を同時に対応。他のメンバーのやり取りも片耳で聞いていて、「それはこの醤油だよ」と手渡していたりも。文字通り休む暇なく立ち続けているのですが、「めちゃめちゃ楽しいよ!」とミンクさんは言います。

ミンクさんの周囲は常に人だかり。ずっとカオス状態。
試食用の醤油。
少しの空き時間ができるとピザ片手に付箋に商品特徴を書いて即先のポップ作り。少しは休みなよ…。
簡単な即席POPだけど、これも効果的。

終わらない展示会

展示会は20時終了予定。日本だったら終了のアナウンスがあって、退場を促すのが普通だと思っていたら、こちらではそのような動きはありませんでした。アナウンスもないし、誰も終わらせようとしない。誰も帰ろうしない。ステージイベントは続いていました。

3日間のイベントで残った醤油は50本ほど。ほとんどの醤油が完売となりました。甘い醤油やしっかりした味わいの醤油が人気になるだろうなと思っていたのですが、タンタさんやミンクさんの説明が加わると、どの醤油もまんべんなく興味を持っていただきました。これから、タイに日本の醤油を広めてくれる手ごたえを感じながら展示会を終えました。

おまけ。

展示会前日に連れて来てもらったカオマンガイのお店。
タンタさんのオフィス近く。少し郊外なので観光客が少なく、地元で人気のお店。
ガパオライスは現地仕様で辛い。スープは酸味たっぷり。そして、お茶はとても甘い。極端な辛さと酸味と甘みで食する現地の味。

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