醤油の知識
吉野杉の魅力を探る⑤:醤油屋が吉野の森に足を踏み入れる意義
醤油屋メンバーで訪問した吉野
今回の吉野見学ツアーは、醤油屋の仲間たちと行ってきました。「吉野に行くけど、ご一緒できる方は?」と投げかけたら、あっという間に20人ほどの規模に。参加者は皆、木桶仕込みの蔵元や、何かしら吉野と関わりのある人たちです。。
初めて訪れる吉野の山、壮大な杉の木々を目の前にして皆の気分は高揚していました。場所を移して製材所である吉野中央木材では、石橋さんから木材についてのレクチャー。赤身と白身の違いや、木桶に適した製材方法について熱心に学び、真剣にメモを取っていました。
吉野杉を知り、伝えることで広がる価値
「ほんと、来てよかった!」と皆が口々に話をしていました。百聞は一見にしかず、これまでも吉野杉について、話には聞いていたはずですし、知識としても持っていたはずです。でも、山の中で太くてまっすぐな杉を目にし、製材所で断面の年輪を見ながら受ける解説は、まったく違う印象を感じました。
日々、木桶醤油の説明をしている蔵元は、新たな解説の視点を手に入れたはずで、自分たちの商品を説明する際に、その価値をより具体的、より魅力的に伝えられるようになったはずです。それって、吉野杉の素晴らしさを間接的に伝えることにもなるわけで、全国のあちこちの蔵元が吉野杉のことを話して、情報が循環していったらいいなぁと、そう感じるほどに魅力の詰まった吉野見学ツアーでした。
醤油の知識ランキング
醤油の種類
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素材を活かすNo.1選手
白醤油
淡口よりさらに淡い琥珀色の醤油。料理好きな方に高い人気。お吸い物や茶碗蒸しなどに。
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美しき京料理に必須
淡口醤油
西日本でお馴染みの淡い色の醤油。素材の彩りや出汁を活かしたい料理に。塩やレモン代わりにかけても。
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甘みをつけた地醤油
甘口醤油
九州や北陸などでは一般的な存在。海沿いの地域ほど甘みが強かったり、それぞれの土地に根ざした醤油。
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幅広く使える万能醤油
濃口醤油
一般的な醤油で流通量の8割はこれ。新鮮なものは綺麗な赤褐色で、北海道から沖縄まで各地で生産。
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濃厚なうま味とコク
再仕込醤油
熟成期間の長い濃厚な醤油。味と香りのバランスがよく、刺身やステーキにまずお試しいただきたい。
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濃厚さとうま味はNo.1
溜醤油
大豆を多く、仕込水を少なくし、うま味を凝縮。ハマる方はとことん好きになっていただける醤油。
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醤油のつくり方
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1
原料処理
カチカチの材料をほくほくにしたり、溶かすことで、菌が材料を醸し、美味しさに変化しやすいようにします。
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2
麹づくり
醤油づくりで一番重要視されている工程です。種麹を原材料に混ぜて、麹菌を繁殖させることで酵素を生み出します。
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3
塩水
麹に塩水を加えて諸味をつくります。塩分濃度を高めることで雑菌から守り長い発酵熟成の時を迎えます。
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4
諸味
ゆっくりと乳酸菌や酵母菌が大豆や小麦を醸します。どろどろの味噌のような状態で、半年~三年の時を過ごします。
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5
圧搾・火入れ
諸味を布に入れて、圧力をかけて圧搾し、火入れとろ過をします。殺菌と香りを引き立てる火入れも技術が必要です。
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6
完成
ビン詰めされてラベルを貼ってようやく完成。長いものだと原料処理から二~三年かけて醤油になります。
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