醤油の知識
伝統を超えるラーメンと醤油の新しい関係
料理人と醤油の関係
料理人の中には、「醤油を変えたくない」と言う人がいます。修行時代から同じ醤油を使い続けていることが多いかもしれません。でも、考えてみれば納得の部分もあって、醤油を含めた調味料や素材とでレシピを組み立てているので、醤油が変われば全体のレシピも見直しをしないといけない。レシピは一つや二つではないので、膨大な全てのレシピの調整をしていくのは大変です。
ただ、ラーメン業界は少し異なる印象です。そもそも、ラーメン業界は進化が早くて、常に新しいジャンルが生まれている印象があります。また、ラーメン店同士の交流が活発で、情報交換が盛んに行われている印象があります。職人醤油の店舗に、明らかにプロっぽいと思われるグループに話かけてみると、ラーメン店主の友人グループだったりします。休日に一緒に素材の現場を訪問しているというのです。
個性的な醤油が注目される
いかにして一杯1000円を超えるラーメンを作るか、そこに向けた情熱を感じますし、そんなラーメン店主に「どんな醤油を探していますか?」と尋ねると、「変な醤油がほしい」と返ってくることがあります。「この個性をどうしたらいいの?と突っ込みを入れたくなるような醤油がいい」。その個性をいかに美味しいラーメンに落とし込むかが腕の見せ所であって、その試行錯誤のプロセスをお客様も一緒に楽しんでくれる。だから、個性の強い変な醤油を求めているというのです。
ちょうど、ラーメン店主さんが木桶醤油について語ってくれている動画があります。ぜひ、ご覧になってみてください。
醤油の知識ランキング
醤油の種類
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素材を活かすNo.1選手
白醤油
淡口よりさらに淡い琥珀色の醤油。料理好きな方に高い人気。お吸い物や茶碗蒸しなどに。
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美しき京料理に必須
淡口醤油
西日本でお馴染みの淡い色の醤油。素材の彩りや出汁を活かしたい料理に。塩やレモン代わりにかけても。
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甘みをつけた地醤油
甘口醤油
九州や北陸などでは一般的な存在。海沿いの地域ほど甘みが強かったり、それぞれの土地に根ざした醤油。
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幅広く使える万能醤油
濃口醤油
一般的な醤油で流通量の8割はこれ。新鮮なものは綺麗な赤褐色で、北海道から沖縄まで各地で生産。
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濃厚なうま味とコク
再仕込醤油
熟成期間の長い濃厚な醤油。味と香りのバランスがよく、刺身やステーキにまずお試しいただきたい。
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濃厚さとうま味はNo.1
溜醤油
大豆を多く、仕込水を少なくし、うま味を凝縮。ハマる方はとことん好きになっていただける醤油。
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醤油のつくり方
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1
原料処理
カチカチの材料をほくほくにしたり、溶かすことで、菌が材料を醸し、美味しさに変化しやすいようにします。
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2
麹づくり
醤油づくりで一番重要視されている工程です。種麹を原材料に混ぜて、麹菌を繁殖させることで酵素を生み出します。
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3
塩水
麹に塩水を加えて諸味をつくります。塩分濃度を高めることで雑菌から守り長い発酵熟成の時を迎えます。
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4
諸味
ゆっくりと乳酸菌や酵母菌が大豆や小麦を醸します。どろどろの味噌のような状態で、半年~三年の時を過ごします。
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5
圧搾・火入れ
諸味を布に入れて、圧力をかけて圧搾し、火入れとろ過をします。殺菌と香りを引き立てる火入れも技術が必要です。
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6
完成
ビン詰めされてラベルを貼ってようやく完成。長いものだと原料処理から二~三年かけて醤油になります。
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