醤油の知識
「饗くろ㐂」の黒木さんと木桶醤油

黒木さんと菊醤とラーメン
木桶サミットの恒例行事といえば、お昼の「まかないラーメン」。その「まかない」という言葉に遠慮してしまうほど、こだわりの詰まったオリジナルな一杯です。さらに、浅草橋の「饗くろ㐂」や「せたが屋」の店主自らが腕を振るうという、贅沢なラインナップが魅力です。
今回、2日目のお昼は「饗くろ㐂」の黒木さんに担当いただいたのですが、後日、黒木さんが自身のnoteに綴ったエピソードが興味深いものでした。

会場がヤマロク醤油ということもあり、現地で醤油を調達できる環境でした。今回、使用したのは「菊醤」。丹波の黒豆を原料とした濃口醤油ですが、その火入れをしていない生の状態のものでした。普段は手に入らないから「超!貴重な菊醤」と黒木さんが判断したからこそ、予想外の事態を招くことに…。

通常は他の醤油とブレンドして使用していた菊醤油。でも、今回は全量を菊醤でいくという、黒木さんへの深いリスペクトがあったのですが、ただ、菊醤の力が強すぎて、醤油感が強すぎて全体のバランスが崩れ、キレのない味わいになってしまったそうです。
でも、そこからのリカバリー手順が鮮やかで、その方法が黒木さんのnoteに詳しく記されています。あの美味しいラーメンの裏側にこんなドラマが隠されていたのかと、感心せずにはいられませんでした。ぜひ、黒木さんのnoteをご覧いただき、そのドラマチックな背景にも触れてみてください!
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
木桶サミットでの醤油カエシの修正について…
https://note.com/taisho4691/n/na3601ace7c23



醤油の知識ランキング
醤油の種類
-
素材を活かすNo.1選手
白醤油
淡口よりさらに淡い琥珀色の醤油。料理好きな方に高い人気。お吸い物や茶碗蒸しなどに。
詳細 -
美しき京料理に必須
淡口醤油
西日本でお馴染みの淡い色の醤油。素材の彩りや出汁を活かしたい料理に。塩やレモン代わりにかけても。
詳細 -
甘みをつけた地醤油
甘口醤油
九州や北陸などでは一般的な存在。海沿いの地域ほど甘みが強かったり、それぞれの土地に根ざした醤油。
詳細 -
幅広く使える万能醤油
濃口醤油
一般的な醤油で流通量の8割はこれ。新鮮なものは綺麗な赤褐色で、北海道から沖縄まで各地で生産。
詳細 -
濃厚なうま味とコク
再仕込醤油
熟成期間の長い濃厚な醤油。味と香りのバランスがよく、刺身やステーキにまずお試しいただきたい。
詳細 -
濃厚さとうま味はNo.1
溜醤油
大豆を多く、仕込水を少なくし、うま味を凝縮。ハマる方はとことん好きになっていただける醤油。
詳細
醤油のつくり方
-
1
原料処理
カチカチの材料をほくほくにしたり、溶かすことで、菌が材料を醸し、美味しさに変化しやすいようにします。
詳細 -
2
麹づくり
醤油づくりで一番重要視されている工程です。種麹を原材料に混ぜて、麹菌を繁殖させることで酵素を生み出します。
詳細 -
3
塩水
麹に塩水を加えて諸味をつくります。塩分濃度を高めることで雑菌から守り長い発酵熟成の時を迎えます。
詳細 -
4
諸味
ゆっくりと乳酸菌や酵母菌が大豆や小麦を醸します。どろどろの味噌のような状態で、半年~三年の時を過ごします。
詳細 -
5
圧搾・火入れ
諸味を布に入れて、圧力をかけて圧搾し、火入れとろ過をします。殺菌と香りを引き立てる火入れも技術が必要です。
詳細 -
6
完成
ビン詰めされてラベルを貼ってようやく完成。長いものだと原料処理から二~三年かけて醤油になります。
詳細