醤油の知識
057|2月は
2月は 2本目の醤油仕込み。 の予定が‥
はい。2月には醤油を仕込み終える予定だったのですが、
「塩麹」のブームにより米麹を作らなければならず‥
結局、1月下旬に1本目の醤油仕込みが終わってから、
2本目がスタートした3月下旬までは、
ノンストップで週二回、米麹の製麹でした。
一回の製麹量も150kgから300kgに。
まぁ、僕が生きている間にこれ程のブームはもう無いでしょう。
3月に入って出荷もピークをすぎて、
だんだん米麹のストックができるようになり、
ついに2本目の仕込みがスタートしました!
醤油仕込みの初日の朝、まだ室の中には米麹と麦麹が。
ここから、大豆が蒸し上がるまでに、急いで醤油モードにチェンジ!
まずは、麹を冷蔵室に移動させ、
台にしているベニヤ板とシートを片づけ、棚を移動。
そして、掃除。
これが、排水の穴が小さくて流れるのが遅くて‥
毎回、イライラしています。
まぁ、そんな感じでバタバタしましたが、
いつも通りの時間に醤油麹の盛り込みが完了。
米麹はいまだによく売れるし、
それを作ることはとても楽しいのですが、
思い入れの深さや、わくわく感、愛情という意味で、
やっぱり醤油の仕込みは別格です!
2本目の仕込みも無事に終えるように、頑張ります!
1984年生まれの醤油職人。
高校生の時に自社での醤油醸造の復活を志して東京農業大学 醸造科学科に入学。入学後、「学校に通っているだけでは自分の求めるものは得られない。」ということに気づき、伝統的製法による醤油造りを続けられている醤油蔵を探し、卒業までに7つの醤油蔵で短期間の研修を受け入れて頂く。卒業後、岡本醤油醸造場にて一年間の研修。その後、JFCS(ジャパン・フードコーディネーター・スクール)で一年間学び2009年6月より、実家であるミツル醤油へ入社。2009年11月 夢である醤油造りの復活と、地元・糸島を全国に発信したい。という思いをリンクさせ具現化する、社内別ブランド「itosima terroir」(イトシマ テロワール)をスタート。
ミツル醤油醸造元
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醤油のつくり方
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1
原料処理
カチカチの材料をほくほくにしたり、溶かすことで、菌が材料を醸し、美味しさに変化しやすいようにします。
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2
麹づくり
醤油づくりで一番重要視されている工程です。種麹を原材料に混ぜて、麹菌を繁殖させることで酵素を生み出します。
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3
塩水
麹に塩水を加えて諸味をつくります。塩分濃度を高めることで雑菌から守り長い発酵熟成の時を迎えます。
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4
諸味
ゆっくりと乳酸菌や酵母菌が大豆や小麦を醸します。どろどろの味噌のような状態で、半年~三年の時を過ごします。
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5
圧搾・火入れ
諸味を布に入れて、圧力をかけて圧搾し、火入れとろ過をします。殺菌と香りを引き立てる火入れも技術が必要です。
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6
完成
ビン詰めされてラベルを貼ってようやく完成。長いものだと原料処理から二~三年かけて醤油になります。
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