醤油の知識

004|木桶の修理(2)

いよいよ修理当日。
上芝さんに再度桶を見て頂き、3本を修理して2本は損傷があるため解体することになりました。







この瞬間を目撃して、箍[たが](桶の周りある竹の輪)だけの力で桶が固定されていることを再認。 



解体するのは残念でしたが、良い側板(桶の周りの板)は保存しておき、いつかこの側板で新しい桶を新調したいと思っています。



続いて、作業しやすいように桶の移動。
ジャッキと枕木を使って少しずつ空間を作り、台車を下に入れます。


台車に乗せた桶を、勢い良く押し上げて移動。僕も一緒にやったので、その写真はありません。



移動した桶を、台車からブロックに乗せ変えます。



3本、移動完了

城 慶典 (ミツル醤油醸造元)

1984年生まれの醤油職人。
高校生の時に自社での醤油醸造の復活を志して東京農業大学 醸造科学科に入学。入学後、「学校に通っているだけでは自分の求めるものは得られない。」ということに気づき、伝統的製法による醤油造りを続けられている醤油蔵を探し、卒業までに7つの醤油蔵で短期間の研修を受け入れて頂く。卒業後、岡本醤油醸造場にて一年間の研修。その後、JFCS(ジャパン・フードコーディネーター・スクール)で一年間学び2009年6月より、実家であるミツル醤油へ入社。2009年11月 夢である醤油造りの復活と、地元・糸島を全国に発信したい。という思いをリンクさせ具現化する、社内別ブランド「itosima terroir」(イトシマ テロワール)をスタート。

ミツル醤油醸造元