醤油の知識
木桶による発酵文化サミットin阪神 2025

木桶と、発酵と、100人の作り手が、阪神に集結!
今年で4回目を迎える、大阪・阪神梅田本店での木桶イベント。木桶にまつわる生産者が100人以上集まり、商品アイテムは250点以上、醤油や味噌の体験ワークショップも28回開催されます。さらに今年は、木桶の源流ともいえる奈良・吉野杉にもスポットを当て、吉野町のみなさんも会場に駆けつけます。 毎年シンボルとなっている、高さ約2m・直径約2mの大きな木桶も登場。今年は昨年よりさらにバージョンアップした姿をお届けできるよう、熱量たっぷりの6日間を目指しています。
日程:2025年5月14日(水)~19日(月)
時間:10時~20時
会場:阪神梅田本店 1F 食祭テラス



連日開催!醤油・味噌・木桶のワークショップ。ぜんぶ体験できる28コマ!
醤油や味噌の仕込みセミナー、ミニ木桶製作など、ここだけの本格体験が盛りだくさん!蔵元や木桶職人が講師を務めるので、リアルなものづくりの話もじっくり聞けます。昨年はすべて満席となったワークショップをさらにバージョンアップさせてお届けしますので、今年も早めのお申し込みがおすすめです。

▼5/14(水)
1100-1200 「足立醸造」足立裕/有機醤油作り
1300-1400 「五味醤油」五味仁/甲州みそ作り
1445-1545 「ミツル醤油×職人醤油」/醤油テイスティング
1630-1730 「山川醸造」山川晃生/たまり醤油作り
▼5/15(木)
1100-1200 「山川醸造・日東醸造・片上醤油」/醤油屋親父の利き醤油と醤油語り
1300-1400 「吉野町」野一色将矢/吉野杉で箸作り
1445-1545 「森田醤油店」森田浩平/醤油作り
1630-1730 「東海醸造」本地猛/豆味噌作り
1830-1930 「弓削多醤油」弓削多洋一/醤油作り
▼5/16(金)
1100-1200 「日東醸造」蜷川洋一/しろたまり作り
1300-1400 「実践料理研究家・味噌探訪家」岩木みさき/味噌テイスティング
1445-1545 「片上醤油」片上厚滋/うすくち醤油作り
1630-1800 「木桶職人」/ミニミニ木桶づくり
1830-1930 「濱醤油」濱麻美/米味噌作り
▼5/17(土)
1100-1200 「加藤商店」加藤昌嗣/米味噌作り
1300-1400 「菜香や」遠藤記生/ぬか漬けワークショップ
1445-1545 「カネイワ醤油本店」岩本庄平/醤油作り
1630-1730 「トリイソース」鳥居大資/オリジナルソースづくり
1830-1930 「栄醤油醸造」深谷允/醤油作り
▼5/18(日)
1100-1200 「岡本醤油醸造場」岡本康史/再仕込醤油作り
1300-1400 「吉野町」野一色将矢/吉野杉で箸作り
1445-1545 「芋慶」木方庸一朗さんと愛子さんによる味噌玉作り
1630-1800 「木桶職人」/ミニミニ木桶づくり
1830-1930 「岡直三郎商店」岡宗晃/醤油作り
▼5/19(月)
1100-1200 「中定商店」中川安憲/豆味噌作り
1300-1400 「岡本醤油醸造場」岡本康史/再仕込醤油作り
1445-1545 「吉野町×職人醤油」/醤油テイスティング
1630-1730 「井上本店」井上修平&吉川遼/醤油作り

日本各地からクラフト醤油30種類が集合!
木桶の表面には、蔵元ごとに特有の微生物の生態系が育まれています。同じ原材料を使っていても、蔵によって味わいに違いが生まれるのはこのためです。一口に醤油といっても、個性はさまざま。たとえば、バニラアイスにかけて美味しい醤油や、卵かけご飯にぴったりな醤油など──。今回は、日本各地の30種類の木桶醤油を、100ml(一部200ml)のミニボトルでそろえました。

木桶仕込みの醤油蔵が手がけた、個性豊かなぽん酢17種類。
原材料や製造工程にこだわるつくり手だからこそ、素材を活かしたシンプルで澄んだ味わいが生まれます。醸造酢を使わず、柑橘果汁だけで酸味を表現したものや、柚子・酢橘・橙などをブレンドしたものなど、どれも味の個性が際立ちます。さらに、鰹節・煮干し・鯖節・昆布など、出汁醤油のノウハウも活かされ、やさしくて使いやすい味に仕上がっています。

木桶仕込みの味噌が15種類勢ぞろい。
長年使い込まれた木桶の隙間には、微生物が棲みついており、それぞれの蔵特有の風味や味わいを生み出しています。米味噌、麦味噌、豆味噌の違いに加え、甘さや辛さなどの傾向をチャートで図式化。 みそ探訪家・岩木みさきさんによる、おすすめの活用方法の紹介もお楽しみに。

ベストフード猪瀬智也セレクト!木桶を使ったおいしいもの120アイテム
木桶仕込みは、醤油や味噌だけじゃない!木桶の魅力を生かした“おいしいもの”がさらに充実しました。新しい出会い、はじめての味わい、知らなかった木桶仕込みの世界──。ここでしか出会えない楽しみ方が、もっともっと広がります。
<一部商品リスト>
木桶醤油ソフトクリーム「ミルクデザイン」
梅山豚豚まん×木桶醤油「幻の豚肉」(茨城県)
三元豚焼売×木桶醤油「ベストフード」(千葉県)
木桶仕込みの“熟成干し芋の量り売り
木桶仕込みのぬか漬け「菜香や」(茨城県)
モッツアレラの木桶味噌漬け「ミルクファーム杉山」(京都府)
10蔵の味が楽しめる木桶仕込み醤油せんべい
木桶の醤油・味噌・酢で仕込んだイワシ缶
木桶仕込みの有機麹「森田醤油店」(島根県)
木桶の醤油を使った醤ぷりん
木桶仕込み米麹パン「味輝」
木桶仕込みの酵素「大高酵素」(北海道)



「木桶職人復活プロジェクト」の現在地。
かつて絶滅寸前だった木桶職人の技術。それを救うべく、2012年にスタートした「木桶職人復活プロジェクト」は、今や全国に波及し60以上のメーカーが参画する規模になりました。このプロジェクトから生まれた木桶はすでに全国の蔵で使われ、木桶文化の“再生”が進行中。今年1月には小豆島に3日間で約600人が集まり、新桶づくりを行いました。そして、海外からも12組の外国人が参加を希望するなど、木桶文化は世界に広がりを見せています。

木桶作りの源流は意外なところに!?〜吉野杉という奇跡〜
木桶に欠かせないのが節の少ない杉材。特に奈良県の吉野杉は醸造に最適とされ、古来より木桶の材料として重宝されてきました。木桶職人に「よい木材は?」と尋ねると、「吉野杉はすばらしい」と絶賛するほど。この良材は、500年以上にわたる吉野林業の「計画的な間伐」と「長年の森づくり」によって支えられています。

海外から熱視線!世界を目指す醤油。
自然由来の発酵と、木桶独特の風味。これらがいま、海外のシェフや醤油ラバーから熱い注目を集めています。木桶仕込みの醤油を求めて、アメリカ、ヨーロッパ、アジアなど世界中からバイヤーや料理人が訪れる時代に。木桶醤油の輸出金額も2019年から3倍ほどに拡大するなど農林水産省と協力しながら、海外市場開拓を目指しています。今回のイベントでも、海外への挑戦を続ける蔵元の取り組みをご紹介。日本の伝統が“世界の味”になる瞬間をお見逃しなく。

次世代につなぐ!木桶と蔵の未来。
木桶仕込みには、答えのない手応えがあります。自然まかせの発酵、微生物の動き、諸味の表情。それに向き合うなかで、若い蔵人たちは木桶の奥深さに惹かれています。クラフトビールがそうであるように、各蔵元の個性を表現した味わいを追求しています。今年のイベントでは、来場する半数以上が20代、30代の若手蔵人たちで、トークセッションも予定。伝統を受け継ぎ、新たな時代をつくる担い手たちに、ぜひ会いに来てください。


醤油の知識ランキング
醤油の種類
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素材を活かすNo.1選手
白醤油
淡口よりさらに淡い琥珀色の醤油。料理好きな方に高い人気。お吸い物や茶碗蒸しなどに。
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美しき京料理に必須
淡口醤油
西日本でお馴染みの淡い色の醤油。素材の彩りや出汁を活かしたい料理に。塩やレモン代わりにかけても。
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甘みをつけた地醤油
甘口醤油
九州や北陸などでは一般的な存在。海沿いの地域ほど甘みが強かったり、それぞれの土地に根ざした醤油。
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幅広く使える万能醤油
濃口醤油
一般的な醤油で流通量の8割はこれ。新鮮なものは綺麗な赤褐色で、北海道から沖縄まで各地で生産。
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濃厚なうま味とコク
再仕込醤油
熟成期間の長い濃厚な醤油。味と香りのバランスがよく、刺身やステーキにまずお試しいただきたい。
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濃厚さとうま味はNo.1
溜醤油
大豆を多く、仕込水を少なくし、うま味を凝縮。ハマる方はとことん好きになっていただける醤油。
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醤油のつくり方
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1
原料処理
カチカチの材料をほくほくにしたり、溶かすことで、菌が材料を醸し、美味しさに変化しやすいようにします。
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2
麹づくり
醤油づくりで一番重要視されている工程です。種麹を原材料に混ぜて、麹菌を繁殖させることで酵素を生み出します。
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3
塩水
麹に塩水を加えて諸味をつくります。塩分濃度を高めることで雑菌から守り長い発酵熟成の時を迎えます。
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4
諸味
ゆっくりと乳酸菌や酵母菌が大豆や小麦を醸します。どろどろの味噌のような状態で、半年~三年の時を過ごします。
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5
圧搾・火入れ
諸味を布に入れて、圧力をかけて圧搾し、火入れとろ過をします。殺菌と香りを引き立てる火入れも技術が必要です。
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6
完成
ビン詰めされてラベルを貼ってようやく完成。長いものだと原料処理から二~三年かけて醤油になります。
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