醤油の知識

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覚心と金山寺味噌と醤油の起源

径山時味噌(金山寺味噌)

醤油の起源とされる説の一つ

醤油の起源は諸説あります。穀物の塩漬けと捉えれば縄文時代くらいまでさかのぼることができますし、大宝律令(701年)に「醤」という文字が初めて登場したともいわれています。そして、よく聞かれる説の一つに、鎌倉時代にお坊さんが中国に修行に行き持ち帰ってきたというものがあります。

舞台となるのは和歌山県由良町にある興国時で、お坊さんの名は覚心(法燈国師)です。覚心さんは中国(宋)に渡り1254年に帰国。その際に径山時味噌(金山寺味噌)の醸造方法を持ち帰り、その桶底に溜まった液体がおいしかったとか、味噌づくりに失敗したときに副産物が醤油にきっかけになったというものです。

金山寺味噌は食べる味噌

大豆に麦こうじを合わせて、ウリ、ナス、生姜などの野菜を加えたもので、今でも和歌山県でつくられています。なめ味噌やおかず味噌などと呼ばれることもあり、他の地域でも目にします。