醤油の知識
(イベントレポート)大阪・関西万博に出展しました

農林水産省「RELAY THE FOOD」
農林水産省「RELAY THE FOOD ~未来につなぐ食と風土~」の取り組みの中で、木桶のブース展示と、ステージイベントとして木桶製作と利き醤油セミナーを行いました。万博会場全体として賑わっていて「みゃくみゃく」も大人気でした。
2025年6月8日(日)~15日(日)
EXPOメッセ「WASSE」《South》(ブース出展)
2)利き醤油のステージイベント
2025年6月14日(土)10時~13時
EXPOメッセ「WASSE」《South》(ステージイベント)
3)木桶づくりとタガフープ
2025年6月15日(日)10時30分~18時
ポップアップステージ 西
*詳細(農林水産省webサイト)

木桶の展示と醤油の解説
8日間連続で開催したのがブース展示。「日本の食文化」ブースで豆腐チームと日本料理の調理師協会チームとの合同出展でした。時間帯に応じて3チームで連携しながらブースレイアウトを変更。予想以上の来場者があって、大賑わいの時間が続きました。



野外ステージで木桶の製作実演
木桶職人による木桶の製作実演を行いました。元々、大雨予報だったのですが、当日は真逆の晴天。しかも、真夏を思わせるような日差しが強烈でした。
10時30分~17時にかけて、削ってきた側板を立てるところからはじまり、竹箍編みや芯づくりなど、解説を交えながら作業を行いました。





室内ステージでは利き醤油セミナー
醤油5種類の味比べと解説を行う20分のセミナーを5回開催。転換時間を10分にして連続で行うことで、満員で150名の方に参加いただきました。
5回ともに各地の蔵元の若手メンバーたちがすべて運営をしてくれて、20分の限られた時間にきちっと納めてくれて、なおかつ参加者の満足度も高かったように感じました。
・カネイワ醤油本店(岩本庄平)
・井上本店(吉川遼)
・水谷醤油醸造場(水谷優太)
・正金醤油(佐藤敦)
・山川醸造(山川華奈子)
・伊勢蔵(式井一博)







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醤油の種類
-
素材を活かすNo.1選手
白醤油
淡口よりさらに淡い琥珀色の醤油。料理好きな方に高い人気。お吸い物や茶碗蒸しなどに。
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美しき京料理に必須
淡口醤油
西日本でお馴染みの淡い色の醤油。素材の彩りや出汁を活かしたい料理に。塩やレモン代わりにかけても。
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甘みをつけた地醤油
甘口醤油
九州や北陸などでは一般的な存在。海沿いの地域ほど甘みが強かったり、それぞれの土地に根ざした醤油。
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幅広く使える万能醤油
濃口醤油
一般的な醤油で流通量の8割はこれ。新鮮なものは綺麗な赤褐色で、北海道から沖縄まで各地で生産。
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濃厚なうま味とコク
再仕込醤油
熟成期間の長い濃厚な醤油。味と香りのバランスがよく、刺身やステーキにまずお試しいただきたい。
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濃厚さとうま味はNo.1
溜醤油
大豆を多く、仕込水を少なくし、うま味を凝縮。ハマる方はとことん好きになっていただける醤油。
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醤油のつくり方
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1
原料処理
カチカチの材料をほくほくにしたり、溶かすことで、菌が材料を醸し、美味しさに変化しやすいようにします。
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2
麹づくり
醤油づくりで一番重要視されている工程です。種麹を原材料に混ぜて、麹菌を繁殖させることで酵素を生み出します。
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3
塩水
麹に塩水を加えて諸味をつくります。塩分濃度を高めることで雑菌から守り長い発酵熟成の時を迎えます。
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4
諸味
ゆっくりと乳酸菌や酵母菌が大豆や小麦を醸します。どろどろの味噌のような状態で、半年~三年の時を過ごします。
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5
圧搾・火入れ
諸味を布に入れて、圧力をかけて圧搾し、火入れとろ過をします。殺菌と香りを引き立てる火入れも技術が必要です。
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6
完成
ビン詰めされてラベルを貼ってようやく完成。長いものだと原料処理から二~三年かけて醤油になります。
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