醤油の知識
高橋商店(香川県小豆島)
大豆と小麦を使っていない醤油
大豆や小麦のアレルギーで醤油が使えない。
そのような方におすすめしたいのが「そら豆醤油」です。小麦アレルギーの方には、大豆と塩だけでつくられる溜醤油を提案することができますが、大豆も不使用となると選択肢が限られます。
でも、このそら豆醤油は、ほとんどというか、そのまま醤油。後味にそら豆っぽさを感じますが、何もいわれなければ普通の醤油と区別できない方も多いと思います。
10個のビーカーからはじまった醤油づくり
「大豆と小麦を使わない醤油ができないか?」と相談されたことをきっかけに、香川県産業技術センターの協力を得て開発がスタートしたそうです。
10個ほどの素材から醤油を試作。おいしいものと、そうでないものが分かってくる中で、これはいけそうだと感じたのが「そら豆」。大豆と小麦を合わせた成分と、そら豆の成分がとても近いそうです。
アレルギーで困っている人がたくさん
平成18年2月に発売スタート。すると、「子供がアレルギーで醤油を使えないため、今までは刺身を塩を食べていたんですよ・・・」と、切実な声を直接耳にする機会が増えていったそうです。
「本当に大変なんだな・・・」と、高橋さんの挑戦にさらに拍車がかかり、味噌に佃煮、つゆやぽん酢を次々と商品化。次は何をつくろうかと楽しそうに話をされます。明るく、楽しく、おいしく。そのような醤油づくりをされている雰囲気が伝わってくるのです。
醤油の知識ランキング
醤油の種類
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素材を活かすNo.1選手
白醤油
淡口よりさらに淡い琥珀色の醤油。料理好きな方に高い人気。お吸い物や茶碗蒸しなどに。
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美しき京料理に必須
淡口醤油
西日本でお馴染みの淡い色の醤油。素材の彩りや出汁を活かしたい料理に。塩やレモン代わりにかけても。
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甘みをつけた地醤油
甘口醤油
九州や北陸などでは一般的な存在。海沿いの地域ほど甘みが強かったり、それぞれの土地に根ざした醤油。
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幅広く使える万能醤油
濃口醤油
一般的な醤油で流通量の8割はこれ。新鮮なものは綺麗な赤褐色で、北海道から沖縄まで各地で生産。
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濃厚なうま味とコク
再仕込醤油
熟成期間の長い濃厚な醤油。味と香りのバランスがよく、刺身やステーキにまずお試しいただきたい。
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濃厚さとうま味はNo.1
溜醤油
大豆を多く、仕込水を少なくし、うま味を凝縮。ハマる方はとことん好きになっていただける醤油。
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醤油のつくり方
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1
原料処理
カチカチの材料をほくほくにしたり、溶かすことで、菌が材料を醸し、美味しさに変化しやすいようにします。
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2
麹づくり
醤油づくりで一番重要視されている工程です。種麹を原材料に混ぜて、麹菌を繁殖させることで酵素を生み出します。
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3
塩水
麹に塩水を加えて諸味をつくります。塩分濃度を高めることで雑菌から守り長い発酵熟成の時を迎えます。
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4
諸味
ゆっくりと乳酸菌や酵母菌が大豆や小麦を醸します。どろどろの味噌のような状態で、半年~三年の時を過ごします。
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5
圧搾・火入れ
諸味を布に入れて、圧力をかけて圧搾し、火入れとろ過をします。殺菌と香りを引き立てる火入れも技術が必要です。
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6
完成
ビン詰めされてラベルを貼ってようやく完成。長いものだと原料処理から二~三年かけて醤油になります。
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