醤油の知識

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静岡の醤油蔵「ハチマル」の鈴木さんが来店

醤油以外の事業もしている醤油メーカー、たまにあります。いや、結構あるかもしれません。醤油と一緒に味噌をつくっていたり、日本酒をつくっていたり、やはり醸造に関わる事業が多いかもしれませんが、静岡県牧之原市の「ハチマル」が手掛けるのはハーネス事業。電子部品です。少し前に、訪問をさせていただき、醤油とはまったく異なる事業部があることに驚きながら、両方の工場を見学させていただいたことがあります。ただ、そんな「ハチマル」をメディアの報道で目にしたのは2021年、竜巻の被害で醤油工場が全壊したという内容でした。

醤油の諸味倉庫など3棟が全壊。写真からはとてつもない状況が感じられます。

ハチマル 復興物語
https://hachimaru.base.ec/p/00002

そこから蔵の再建と木桶仕込みの復活。先日、訪問した時、社長を引き継いだばかりの鈴木義丸さんが、社業の原点である醤油に立ち返ると話をしてくれていました。そして、どうせ取り組むなら自分たちにしかできないオリジナリティーを出したいと。そんな矢先の突風被害を経て、まだラベルもできていない搾りたての醤油を持ってきてくれました。兵庫県の丹波黒大豆を使った醤油。初の仕込みになるので、何が正解か分からないからと、各方面に意見を聞いてまわっているとのことでした。仕込み塩水が10水と少なめで、かなりしっかりと甘みを感じる味わい。秋くらいに発売になるようです!