醤油の知識
手作り醤油・手づくり醤油
表示できる定義があります
「手造り」「手作り」「手づくり」などの表示は厳しく規制されており、以下の製法に限られています。
1. 天然醸造であること
2. 麹は麹蓋(こうじぶた)または筵(むしろ)で製麹し、人手で行われていること
3. 諸味(もろみ)の攪拌(かくはん)を手作業で行ったものであること*1
*1 この場合の手作業とは。攪棒で行うもののほか、圧縮空気を利用する場合にあたっては作業者が攪拌用のパイプを直接操作しながら攪拌を行うことを含む。
手づくりと名乗れる醤油はごくわずか
手づくり醤油に容器は関係ありません。木桶もプラスチックタンクも使用可能です。麹づくりと諸味の攪拌を手作業で行っていることが大きな条件になります。
一番大変だと思われるのが麹づくりです。定義は麹蓋か筵(むしろ)で製麹を行っていることですが、この製法を続けているのは全国で数軒程度です。
麹蓋での製麹は手間がかかる上に、一度に作れる麹の量はとても少ないのです。仕込みをはじめたら夜中でも手入れ作業をしなくてはなりません。労働環境の観点からも、家族経営的で小規模生産でないと対応できないのが現実だと思います。
醤油の知識ランキング
醤油の種類
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素材を活かすNo.1選手
白醤油
淡口よりさらに淡い琥珀色の醤油。料理好きな方に高い人気。お吸い物や茶碗蒸しなどに。
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美しき京料理に必須
淡口醤油
西日本でお馴染みの淡い色の醤油。素材の彩りや出汁を活かしたい料理に。塩やレモン代わりにかけても。
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甘みをつけた地醤油
甘口醤油
九州や北陸などでは一般的な存在。海沿いの地域ほど甘みが強かったり、それぞれの土地に根ざした醤油。
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幅広く使える万能醤油
濃口醤油
一般的な醤油で流通量の8割はこれ。新鮮なものは綺麗な赤褐色で、北海道から沖縄まで各地で生産。
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濃厚なうま味とコク
再仕込醤油
熟成期間の長い濃厚な醤油。味と香りのバランスがよく、刺身やステーキにまずお試しいただきたい。
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濃厚さとうま味はNo.1
溜醤油
大豆を多く、仕込水を少なくし、うま味を凝縮。ハマる方はとことん好きになっていただける醤油。
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醤油のつくり方
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1
原料処理
カチカチの材料をほくほくにしたり、溶かすことで、菌が材料を醸し、美味しさに変化しやすいようにします。
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2
麹づくり
醤油づくりで一番重要視されている工程です。種麹を原材料に混ぜて、麹菌を繁殖させることで酵素を生み出します。
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3
塩水
麹に塩水を加えて諸味をつくります。塩分濃度を高めることで雑菌から守り長い発酵熟成の時を迎えます。
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4
諸味
ゆっくりと乳酸菌や酵母菌が大豆や小麦を醸します。どろどろの味噌のような状態で、半年~三年の時を過ごします。
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5
圧搾・火入れ
諸味を布に入れて、圧力をかけて圧搾し、火入れとろ過をします。殺菌と香りを引き立てる火入れも技術が必要です。
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6
完成
ビン詰めされてラベルを貼ってようやく完成。長いものだと原料処理から二~三年かけて醤油になります。
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