醤油の知識

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煙突を見かけると、酒蔵や醤油蔵であることが多いかも

岩手県の佐々長醸造

煙突が目印になることも

職人醤油をはじめた最初の頃はスマホの地図アプリはありませんでした。古いカーナビだと近くまでは連れて行ってくれるのですが、あと少しのところで「目的地周辺に到着しました。」とアナウンス。「えっ?!ここで到着と言われても・・・どこにあるの?」という状態になることも。でも、そんな時に目印になるのが煙突だったりします。

群馬県の岡直三郎商店

どの蔵にも煙突があったはず

醤油蔵や酒蔵では、大豆や米を蒸すなどの原料処理が欠かせません。そのためにどの蔵にも煙突があったはずです。今では使用していない場合も多いですが、シンボル的に原型を保存していることもあります。

ただ、地震などの影響で先端が崩れてしまっているケースや、今後の安全対策のために根元の部分だけを保存している蔵もあります。「本当はもっと高かったんですよ」と話す蔵人はいつも少し寂しそうだったりもします。

群馬県の有田屋

明治時代のレンガ職人の技

中にはレンガで組まれた煙突もあります。群馬県の老舗である有田屋の湯浅さんは、「一度、昭和に修繕作業をしているのですが、今の時点で比較をしても明治に組まれたレンガの方が綺麗な姿なんですよ。当時の技術がいかに優れていたかを物語っていますよね」と。