醤油の知識
日本の発酵食品
日本は世界有数の発酵大国です。その日本の発酵文化を語る上で外せないのが「麹菌(こうじきん)」です。日本酒、味醂、酢、味噌、醤油、甘酒など様々な発酵食品に麹菌を使った麹が使われます。日本や中国などのアジア圏では温暖で湿潤な気候によりカビを利用した麹文化が発達しました。
西洋とアジア圏を醸造酒の製法で比較すると、酵母によるアルコール発酵は同じですが、その前の糖化工程に大きな違いがあります。糖化工程とは原料のデンプンを酵素の力で小さな糖に分解することです。(デンプンのままでは酵母がアルコールを作れません)アジア圏では麹に繁殖する微生物が酵素を生産しますが、西洋では大麦を発芽させるときに作られる酵素を利用して糖化します。また、中国は麹を使いますが主に毛カビやクモノスカビが利用され、麹菌は日本の発酵文化の象徴といえます。
欧州 | 中国 | 日本 | |
酒類 | ビール | 紹興酒 | 日本酒 |
糖化方法 | 麦芽 | 餅麹 | 散麹 |
微生物 | - | 毛カビ・クモノスカビ | 麹菌 |
醤油の知識ランキング
醤油の種類
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素材を活かすNo.1選手
白醤油
淡口よりさらに淡い琥珀色の醤油。料理好きな方に高い人気。お吸い物や茶碗蒸しなどに。
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美しき京料理に必須
淡口醤油
西日本でお馴染みの淡い色の醤油。素材の彩りや出汁を活かしたい料理に。塩やレモン代わりにかけても。
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甘みをつけた地醤油
甘口醤油
九州や北陸などでは一般的な存在。海沿いの地域ほど甘みが強かったり、それぞれの土地に根ざした醤油。
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幅広く使える万能醤油
濃口醤油
一般的な醤油で流通量の8割はこれ。新鮮なものは綺麗な赤褐色で、北海道から沖縄まで各地で生産。
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濃厚なうま味とコク
再仕込醤油
熟成期間の長い濃厚な醤油。味と香りのバランスがよく、刺身やステーキにまずお試しいただきたい。
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濃厚さとうま味はNo.1
溜醤油
大豆を多く、仕込水を少なくし、うま味を凝縮。ハマる方はとことん好きになっていただける醤油。
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醤油のつくり方
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1
原料処理
カチカチの材料をほくほくにしたり、溶かすことで、菌が材料を醸し、美味しさに変化しやすいようにします。
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2
麹づくり
醤油づくりで一番重要視されている工程です。種麹を原材料に混ぜて、麹菌を繁殖させることで酵素を生み出します。
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3
塩水
麹に塩水を加えて諸味をつくります。塩分濃度を高めることで雑菌から守り長い発酵熟成の時を迎えます。
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4
諸味
ゆっくりと乳酸菌や酵母菌が大豆や小麦を醸します。どろどろの味噌のような状態で、半年~三年の時を過ごします。
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5
圧搾・火入れ
諸味を布に入れて、圧力をかけて圧搾し、火入れとろ過をします。殺菌と香りを引き立てる火入れも技術が必要です。
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6
完成
ビン詰めされてラベルを貼ってようやく完成。長いものだと原料処理から二~三年かけて醤油になります。
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