醤油の知識
醤油メーカーの見学をしたい
事前に連絡すれば見学OKの蔵元は多い
醤油メーカーの工場見学は、少し怖そう、怒られそう。と、そんな印象を抱いている方は少なくないはず。ただ、正直に醤油づくりをしている生産者であれば大抵は見学OKです。最近は見学ルートを整備して積極的に受け入れている蔵元もあるのでチェックしてみてください。
ただ、礼儀とマナーはお忘れなく
ただ、見学時に注意していただきたいこともあります。特に地方の醤油メーカーは小規模で、必要人数ギリギリで作業をしている場合も多いです。忙しい時間には対応したくてもできないこともありますし、見学の対応にはそれなりの時間を必要とします。そのような事情を想像しながら、事前連絡と見学の当日は礼儀とマナーをお忘れなく。
汚れてもよい服装で
醤油づくりに汚れはつきものです。諸味の飛び散りや床が濡れている場合もあります。木桶をのぞき込むために梯子をのぼらせてくれるかもしれません。靴はスニーカー、女性はスカートよりズボンがよいかもしれません。
写真撮影は許可を取って
蔵の中には開発中の商品や社外秘の製造設備があることも。写真撮影やSNSへの投稿は蔵元に確認をしてからにしてください。ただ、見学の体験で感じたことを、発信いただくことは蔵元にとっても嬉しいことです。許可が得られればどんどん率直な感想を広めていただければと思います。
納豆は控えた方がいいの?
麹づくりをしている時期は、納豆を控えてほしいと伝える蔵元が多いです。納豆菌はとても繁殖力が強いので、醤油麹を納豆にしてしまうリスクがあります。(麹づくりは10月~5月が多いですが、年中つくってる蔵元もあります)
麹づくりをしていない時期については、大丈夫だよという蔵元、控えてほしいという蔵元もあります。いろいろな意見がありますが、控えておけば安心です。
ぜひ、見学後はたくさんお買い物を!
見学自体は無料で受け入れてくれる蔵元が多いと思います。ただ、見学対応には時間も要しますし、気持ちよく見学できるように事前準備をしてくれていることも。
見学を通して蔵元のことが好きになったら、ぜひ帰りがけにたくさんお買い物をしてください。そして、周囲の方にその体験を伝えてください。人から人へ、よいつくり手の情報が広がっていけば、伝統産業がよい形で残っていくはずです。
都内からもアクセスしやすい醤油蔵
醤遊王国(弓削多醤油)
埼玉県日高市にある「醤遊王国」は醤油の見学施設の先駆け的存在。製造工程の見学や醤油ソフトクリームや卵かけご飯も食べられます。
木桶を間近で見学したい
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醤油のつくり方
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1
原料処理
カチカチの材料をほくほくにしたり、溶かすことで、菌が材料を醸し、美味しさに変化しやすいようにします。
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2
麹づくり
醤油づくりで一番重要視されている工程です。種麹を原材料に混ぜて、麹菌を繁殖させることで酵素を生み出します。
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3
塩水
麹に塩水を加えて諸味をつくります。塩分濃度を高めることで雑菌から守り長い発酵熟成の時を迎えます。
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4
諸味
ゆっくりと乳酸菌や酵母菌が大豆や小麦を醸します。どろどろの味噌のような状態で、半年~三年の時を過ごします。
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5
圧搾・火入れ
諸味を布に入れて、圧力をかけて圧搾し、火入れとろ過をします。殺菌と香りを引き立てる火入れも技術が必要です。
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6
完成
ビン詰めされてラベルを貼ってようやく完成。長いものだと原料処理から二~三年かけて醤油になります。
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