醤油の知識
よい醤油と悪い醤油
この見極めはとても難しい。シンプルに醤油を味わって、そして素材につけてみて、料理に使ってみて、自分にとって美味しいかどうかを判断する以外にないはず。ある程度の商品情報はラベルに記載されているが、その情報だけで判断することは絶対にできないとも感じている。
例えば、原材料に使われる脱脂加工大豆。「大豆の搾り粕でしょ!」と批判的な評価をされることもあるが、醤油のつくり手に「うま味」だけを見た時に、大豆と脱脂加工大豆のどちらが高いうま味成分をだせるか?と質問するとほとんどのつくり手は脱脂加工大豆と答えるはず。一方で、丸大豆を使った醤油の方が高い価格で売れることも事実。
例えば、美味しい醤油を追求して脱脂加工大豆を使っているつくり手と、単に高く売れるからという理由で丸大豆を使っているつくり手、どちらの醤油をお薦めしたいかといわれれば、前者の醤油を薦めたい。原材料だけで醤油の良い悪いは判断できないのが実際のところだと感じている。
醤油の知識ランキング
醤油の種類
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素材を活かすNo.1選手
白醤油
淡口よりさらに淡い琥珀色の醤油。料理好きな方に高い人気。お吸い物や茶碗蒸しなどに。
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美しき京料理に必須
淡口醤油
西日本でお馴染みの淡い色の醤油。素材の彩りや出汁を活かしたい料理に。塩やレモン代わりにかけても。
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甘みをつけた地醤油
甘口醤油
九州や北陸などでは一般的な存在。海沿いの地域ほど甘みが強かったり、それぞれの土地に根ざした醤油。
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幅広く使える万能醤油
濃口醤油
一般的な醤油で流通量の8割はこれ。新鮮なものは綺麗な赤褐色で、北海道から沖縄まで各地で生産。
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濃厚なうま味とコク
再仕込醤油
熟成期間の長い濃厚な醤油。味と香りのバランスがよく、刺身やステーキにまずお試しいただきたい。
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濃厚さとうま味はNo.1
溜醤油
大豆を多く、仕込水を少なくし、うま味を凝縮。ハマる方はとことん好きになっていただける醤油。
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醤油のつくり方
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1
原料処理
カチカチの材料をほくほくにしたり、溶かすことで、菌が材料を醸し、美味しさに変化しやすいようにします。
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2
麹づくり
醤油づくりで一番重要視されている工程です。種麹を原材料に混ぜて、麹菌を繁殖させることで酵素を生み出します。
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3
塩水
麹に塩水を加えて諸味をつくります。塩分濃度を高めることで雑菌から守り長い発酵熟成の時を迎えます。
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4
諸味
ゆっくりと乳酸菌や酵母菌が大豆や小麦を醸します。どろどろの味噌のような状態で、半年~三年の時を過ごします。
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5
圧搾・火入れ
諸味を布に入れて、圧力をかけて圧搾し、火入れとろ過をします。殺菌と香りを引き立てる火入れも技術が必要です。
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6
完成
ビン詰めされてラベルを貼ってようやく完成。長いものだと原料処理から二~三年かけて醤油になります。
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