醤油の知識
古くなった醤油の活用方法は
醤油の賞味期限は比較的長い
賞味期限は醤油の種類と容器(ガラスorペットボトル)によって異なり、業界のガイドラインで設定をされています。
最も短いのが白醤油の8ヶ月なのですが、これは醤油を口にして健康を害する影響があるというよりは、見た目の色が濃くなってしまうことにより、白醤油の規格でなくなってしまうためです。
醤油は雑菌から守られている
そもそも醤油には16%程度の塩分が含まれていて、多くの雑菌から守られています。賞味期限が過ぎた醤油でも健康的な害はないのですが、色が濃くなって風味は劣化しているはずです。
お刺身や卵かけご飯などのかけ醤油に使うのはおすすめしたくありません。煮物などの調理に使っていただくのがよいと思います。
古くなったら煮物に
醤油に熱を加えると香ばしいかおりがたってきます。メイラード反応といって、糖分を加えるとより効果的です。焼きとうもろこしや焼き鳥などの、あの香りです。
そのため、煮物などに使うのがいいと思うのですが、それでもやはり、新鮮な醤油の方が圧倒的においしいことには変わりありません。できるだけ早めに使い切ることをおすすめします。
(雑談)10年熟成の醤油
醤油蔵に行くと、まれに10年以上前に仕込みをした諸味に出会うことがあります。搾るタイミングを失ってしまい10年以上経ってしまったというケースがほとんどで、味わいとしては酸化が進みお世辞にもおいしいとは言えない状態です。
「ちょっと食べてみていいですか?」
「いいけど、おいしくないよ・・・」
口にしてみて、「やはりおいしくないですね!(笑)」と笑いあったりします。
塩分で守られているので健康を害するような雑菌の繁殖はないものの、醤油としておいしいとはいいがたい状態です。ビン詰めされた醤油も同様の認識をしています。
醤油の知識ランキング
醤油の種類
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素材を活かすNo.1選手
白醤油
淡口よりさらに淡い琥珀色の醤油。料理好きな方に高い人気。お吸い物や茶碗蒸しなどに。
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美しき京料理に必須
淡口醤油
西日本でお馴染みの淡い色の醤油。素材の彩りや出汁を活かしたい料理に。塩やレモン代わりにかけても。
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甘みをつけた地醤油
甘口醤油
九州や北陸などでは一般的な存在。海沿いの地域ほど甘みが強かったり、それぞれの土地に根ざした醤油。
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幅広く使える万能醤油
濃口醤油
一般的な醤油で流通量の8割はこれ。新鮮なものは綺麗な赤褐色で、北海道から沖縄まで各地で生産。
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濃厚なうま味とコク
再仕込醤油
熟成期間の長い濃厚な醤油。味と香りのバランスがよく、刺身やステーキにまずお試しいただきたい。
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濃厚さとうま味はNo.1
溜醤油
大豆を多く、仕込水を少なくし、うま味を凝縮。ハマる方はとことん好きになっていただける醤油。
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醤油のつくり方
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1
原料処理
カチカチの材料をほくほくにしたり、溶かすことで、菌が材料を醸し、美味しさに変化しやすいようにします。
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2
麹づくり
醤油づくりで一番重要視されている工程です。種麹を原材料に混ぜて、麹菌を繁殖させることで酵素を生み出します。
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3
塩水
麹に塩水を加えて諸味をつくります。塩分濃度を高めることで雑菌から守り長い発酵熟成の時を迎えます。
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4
諸味
ゆっくりと乳酸菌や酵母菌が大豆や小麦を醸します。どろどろの味噌のような状態で、半年~三年の時を過ごします。
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5
圧搾・火入れ
諸味を布に入れて、圧力をかけて圧搾し、火入れとろ過をします。殺菌と香りを引き立てる火入れも技術が必要です。
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6
完成
ビン詰めされてラベルを貼ってようやく完成。長いものだと原料処理から二~三年かけて醤油になります。
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