醤油の知識
醤油の保存方法
開栓前は冷暗所。開栓後は冷蔵庫がおすすめです。
醤油は酸素と触れることで酸化します。色が濃くなって風味が劣化する現象ですが、栓を開けた直後と1か月経過したものを比較すると別物といえる程に変化しているはずです。
保存方法は、醤油には鮮度があるという認識で、酸化の進行を抑えるように心がけることがポイントです。ちなみに、開栓前は冷暗所で、開栓後は冷蔵庫で保管するのがおすすめです。
開封したら一ヶ月を目安に
開封して1ヶ月が経つ頃には、透明感のある赤色はくすんだ茶色になり、次第に黒色になってしまいます。すっきりとして余韻に甘味が広がる香りもひねた印象に。味にえぐみが出てきてしまいます。
ただ、気づいたら購入してから数か月が経っても使い切っていないという方が多いのが現状だと思います。無理に使い切るというよりは、1か月で使い切る程度の容量をお求めになるのがよろしいと思います。
賞味期限の設定
醤油の賞味期限は種類・容器によって異なり、上記のようなガイドラインがあります。
ガラス瓶とペットボトルを比較すると、ペットボトルは酸素の透過性があるので、賞味期限は短めに設定されています。一方、ガラス瓶に入れた時の賞味期限は長く設定されています。ただ、蔵元によっては「自蔵の醤油が美味しく食べていただける期間」としてより短く設定をしている場合もあります。
おいしさを保つには光、熱、空気を避ける
醤油をおいしく保つコツは、「光」「熱」「空気」から守ることです。この3要素を遮断することで酸化が進むスピードをゆっくりにすることができます。冷蔵庫の中は光と熱から醤油を守ることができるため、冷蔵庫保管をおすすめしています。
待望の密封ボトル
2009年頃に新たに開発された容器が「密封ボトル」。醤油を注いだ時にできる容器内の隙間に空気が入るのを防ぐ仕組みになっています。
新鮮で美味しい醤油を使って欲しいと願う醤油メーカーにとって待望の容器となりました。醤油の酸化はゆっくりと進むので変化に気づきにくいものですが、新鮮な醤油はやはりおいしく感じます。ぜひ毎日新鮮な醤油を使ってください。
醤油の知識ランキング
醤油の種類
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素材を活かすNo.1選手
白醤油
淡口よりさらに淡い琥珀色の醤油。料理好きな方に高い人気。お吸い物や茶碗蒸しなどに。
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美しき京料理に必須
淡口醤油
西日本でお馴染みの淡い色の醤油。素材の彩りや出汁を活かしたい料理に。塩やレモン代わりにかけても。
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甘みをつけた地醤油
甘口醤油
九州や北陸などでは一般的な存在。海沿いの地域ほど甘みが強かったり、それぞれの土地に根ざした醤油。
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幅広く使える万能醤油
濃口醤油
一般的な醤油で流通量の8割はこれ。新鮮なものは綺麗な赤褐色で、北海道から沖縄まで各地で生産。
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再仕込醤油
熟成期間の長い濃厚な醤油。味と香りのバランスがよく、刺身やステーキにまずお試しいただきたい。
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濃厚さとうま味はNo.1
溜醤油
大豆を多く、仕込水を少なくし、うま味を凝縮。ハマる方はとことん好きになっていただける醤油。
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醤油のつくり方
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1
原料処理
カチカチの材料をほくほくにしたり、溶かすことで、菌が材料を醸し、美味しさに変化しやすいようにします。
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2
麹づくり
醤油づくりで一番重要視されている工程です。種麹を原材料に混ぜて、麹菌を繁殖させることで酵素を生み出します。
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3
塩水
麹に塩水を加えて諸味をつくります。塩分濃度を高めることで雑菌から守り長い発酵熟成の時を迎えます。
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4
諸味
ゆっくりと乳酸菌や酵母菌が大豆や小麦を醸します。どろどろの味噌のような状態で、半年~三年の時を過ごします。
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5
圧搾・火入れ
諸味を布に入れて、圧力をかけて圧搾し、火入れとろ過をします。殺菌と香りを引き立てる火入れも技術が必要です。
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6
完成
ビン詰めされてラベルを貼ってようやく完成。長いものだと原料処理から二~三年かけて醤油になります。
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