醤油を楽しむレシピ集

豚の角煮

時間をかけてとろけるように仕上げたい

豚の角煮は満足感のあるおかずの代表であると個人的には思っています。「今日は豚の角煮だよ。」と言うと家族がうれしそうな顔をしてくれます。時間をかけてじっくりコトコト煮ることで、はしを入れるとホロリと崩れる柔らかい角煮に仕上がりますよ。

材料(4~5人分)
豚バラ肉(ブロック) 800~1000g
ゆで卵 4個
ねぎ(青い部分) 1本分
しょうが(薄切り) 4~5枚
【A】
2カップ
大さじ4
砂糖 大さじ2(甘口醤油を使う場合は少し少なめでOKです)
醤油 大さじ4
みりん 大さじ4
作り方
  • 1 鍋に、豚バラ肉・長ねぎ・しょうがとたっぷりの水を入れて中火にかける
  • 2 沸騰したら弱火にし、アクをとりながら1時間半くらいゆで、火を止めてそのまま冷めるまでおいておく
  • 3 豚バラ肉を取り出し、水でさっと洗って食べやすい大きさに切る
  • 4 鍋に豚バラ肉と【A】を入れて中火にかけ、沸騰したら火を少し弱めて30分煮る
  • 5 鍋にゆで卵を加えて3分煮て、火を止めてそのまま冷めるまでおいておく(味が染み込みます)
  • 6 食べる前に鍋を温め直し、器に盛って煮汁をかける

6種類の醤油で作って比べてみました

せっかく時間をかけてていねいに作るなら、できるだけおいしく作りたい!ということで、豚の角煮に合う醤油はどれなのか6種類の醤油で作って比べてみました。

いちばんのおすすめは、すっきりキレのあるタイプの濃口醤油。今回は、醤油によってかなり味わいが違いました。

  • ・醤油の香りがほとんどなく甘さが際立つ
    ・いつもの分量ではなく甘さ控えめに調整して
  • ・上品な感じで悪くはない
    ・豚の角煮としては少し物足りない
  • ・全体としてまとまりのある味
    ・豚肉の臭みを全然感じない
  • ・しょうがの香りと醤油のうま味をしっかり感じる
    ・しっかり味はしみ込んでいるがしつこくない
  • ・色が濃いわりに味がない
    ・ほかの醤油で作ったものと比べてなんとなくパサつく
  • ・濃厚系なら再仕込より溜のほうが○
    ・色のわりに味は濃すぎない

豚の角煮におすすめの2本

すっきりキレのある味わいが角煮と好相性

しょうがの香りも醤油のうま味もしっかり感じられる、バランスのいい角煮に。豚肉の脂があるのですっきりキレのある濃口醤油を使うのがおすすめです。上記レシピの分量で、しっかり甘辛味に仕上がりました。同じ肉料理でも牛ステーキには再仕込醤油や溜醤油はよく合いますが、豚の角煮には濃口醤油の方が相性がよいようです。

 

豚肉の臭み感じずまとまりのある味に

用途にかかわらず好みがわかれる甘口醤油ですが、豚の角煮は普段あまり甘口醤油を使わないというスタッフにも好評でした。甘口醤油を料理に使うと独特の香りが気になることも多いのですが、角煮ではそんなことありませんでした。おまけに豚肉の臭みも感じない!甘口醤油の中でも醤油感がしっかりあるタイプの方が相性がよさそうです。醤油の甘さによって砂糖やみりんの量を調整してくださいね。