醤油を楽しむレシピ集
平川弁当vol.2
お待たせしました!
平川弁当の初連載をご覧いただいた皆様ありがとうございます。2回目の投稿のテーマを決めるのに悩ましい日々が続きました。
その間、仕事はもとより“食”の事に邁進していたおかげでお弁当関連のお仕事をいただける幸運に恵まれました。小さなお弁当箱に大きな力が宿るようにこれからも精進しなくては!【日本各地の《醤油》を使って美味しく味わう!】を軸に連載をがんばります!!
今回使ったお醤油
しろたまり 日東醸造 愛知県
生成り、さいしこみ ミツル醤油 福岡県
木桶仕込み小さな国産有機醤油 足立醸造 兵庫県
平川さんらしく書いていいよと言われて考えた末
〜2回目はわたしのお弁当を徹底公開します〜 今回ご紹介するお弁当は職人醤油のHPをご覧いただいている皆様にまずは公開することにしました。 ※掲載後に個人のSNSで公開予定です。 わたしの作るお弁当は主に自分が食べているので昼ご飯が楽しみになるように作っています。 【主食・主菜・副菜・隙間を埋めるあしらい的なもの】で構成されているので順にご紹介します。
主食: STAUBで炊いたご飯
〜エネルギーの源となるものは昼間しっかり摂る〜
※海苔弁には濃口醤油を使いました。ご飯と醤油の相性の良さはお醤油好きさんなら知っている。海苔と鰹節は健康に良い効能もあり、毎日でも飽きないかも。
主菜は鶏もも肉の照り焼き
〜主菜は筋肉や血液など体を作るものです〜
※醤油は再仕込醤油
■材料 鶏もも肉 1枚、甘酒、A(醤油、おろし生姜)、B(醤油、みりん、片栗粉)
■作り方
⑴ 鶏もも肉をフォークで刺し、甘酒に漬け込む。
⑵ A に漬けおく。
⑵ 汁気を切って魚焼きグリルで皮目から焼く。
⑶ 肉に火が通ったら、耐熱容器にBを混ぜ、軽くラップをしレンチンしたタレを皮目にハケて塗り、追加で弱火で焼き目をつける。
⑷ 食べやすい大きさに切る。
副菜その1:残りもの救済!豚・野菜・糸蒟蒻・油揚の醤油煮
〜副菜は体の調子を整えるもの〜
※醤油は濃口醤油
■材料 豚切り落とし肉、ごぼう、にんじん、糸蒟蒻、油揚げ、ごま油、甘酒100ml、A(醤油、みりん、顆粒だし)
■作り方 STAUBの小さい鍋を使っています
⑴材料を食べやすい大きさに切る。
⑵油揚げは油抜きをしてから切る。
⑶鍋にごま油を熱し、肉、根菜、の順に具材を炒める。甘酒を入れて蓋をして蒸し焼きにする
⑷火が通ったらAを入れて蓋をし、汁気がなくなるまで火を通す。
副菜その2:かぼちゃのふっくら炊き
※醤油は白醤油
■材料 かぼちゃ(中)1/4個、甘酒 80ml、醤油
■作り方 STAUBの小さい鍋を使っています
⑴ かぼちゃは食べやすい大きさに切る。
⑵ 鍋にかぼちゃと甘酒を入れ中火で蒸す
⑶ 柔らかくなってきたら白醤油を入れて汁気がなくなるまで弱火で炊く
⑷ 味見をして必要であれば塩少々ふる
副菜その3:私の卵焼き
〜朝は主菜、夜は副菜となるらしい・・〜
卵焼きは丁寧に焼いています。 加えた調味料そのものの味がわかるので醤油の味比べしやすい食材です。スーパーで売っている卵の中から毎回選んでいます。
※醤油は白醤油
■材料 卵 3個、A(白醤油 小さじ1、砂糖(白砂糖以外)小さじ1)、米油 適量
■作り方
⑴ 卵を割りほぐし、白身を切るように混ぜる。
⑵ Aを加えてよく混ぜる。
⑶ 卵焼き用のフライパンに油を引いたら卵を少量ずつ入れて巻き込みながら焼く。
⑷ 焼き上がったら寿司用のすのこに巻いて形を整える。
隙間のアレンジ
〜これをすると華やぎアップ〜
隙間には緑や紫や黒を入れるようにしています。お弁当の彩りなどに関してはまたの機会に。
朝起きて、その日に構成を考えて出来上がっています。お弁当作りたての頃はこれだけの工程を朝から作るのは絶対に無理でした。継続は力になっているのかもしれません。
お醤油の作り手の蔵人さんにお会いしたら、続けて来たことは大事にしたいと思った。
〜木桶職人復活プロジェクトの催事〜
東京駅で開催された木桶職人復活プロジェクトで日本各地の木桶の醤油蔵の蔵人さんとお会いし、貴重なお話しを伺う事ができました。何代も続いてきている蔵元の方々は、日本の食文化を長きに渡り変わらずに支えてこられたんだなと本当に感動しました。
商品の誕生秘話、新商品のラベルのデザインの事、商品に対する思い等を知る事ができたおかげで日本の伝統食・伝統調味料に興味が湧いてきました。
わたしの弁当写真はSNSのタイムラインに上がると、「すぐにわかるよ」と言ってくれる人が多いですが、ものには作り手の個性がはっきり出るとも思えました。貫いて来たものが、自分を作ると言い換えることもできますね。蔵人さんにお会いできて本当によかった!!この経験が皆様の食生活のお役に立てたら幸いです。
今回のお弁当は仕事のない休日、自然光が入る日に作っては撮影を繰り返し全ての工程を撮りました。連載のための特別な時間でした。出勤時はご飯を炊く事からスタートしおかずを2品から3品作り、詰めて写真を撮っています。
お醤油というとシンプルですがバリエーションは無限大です。白醤油・淡口醤油・濃口醤油・再仕込醤油・溜醤油の使い分けなども回を追うごとに伝われば嬉しいです。
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平川ちあき
金融機関の会社員から食の世界へ。企業のレシピ掲載・テレビCM・雑誌のweb版に食のコラム執筆。現在は職人醤油のスタッフとして、蔵元の醤油を使いひたすら弁当を作っている。https://lit.link/chiakihirakawa
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