職人醤油の蔵元
ヤマヒサ
先駆けて有機醤油を手掛けた蔵
醤油の産地として有名な香川県小豆島。現在でも22の蔵が醤油造りを続けていますが、その中でも有名な蔵の一つがヤマヒサ。自然食品系のお店で目にする機会も多いと思います。有機原料を使った醤油を先駆けて手掛けた蔵元です。
有機原料を使った醤油造り
醤油の元になる麹づくりから手掛け、一貫して本物の味を追求しています。もちろん、原料は国内産の丸大豆と小麦。製品によっては農薬も化学肥科も一切使わないものや、有機JAS認定のものを使っています。
ヤマヒサの醤油造りのスタンスは「醤油づくりにおいては生産者であるが、その他では消費者である」という考え。自分自身を含め家族にも安心して食べさせることのできるものづくりを目指して本物の味を追求しています。「これは将来においても変わることはないと信じております。」と植松勝太郎社長。
154本もの樽が並ぶ蔵
ヤマヒサの蔵に足を踏み入れると、樽と樽が密集して配置され、奥行きのある蔵の向こう側まで樽が整然と並んでいます。その数は154本。「味噌づくりとは違って、樽を移動させる必要がないから、密集してるんですよ。」
この樽の中でじっくり時間をかけて熟成が進みます。通常の醤油づくりでは4ケ月から6ケ月かけるものがほとんどですが、ヤマヒサでは天然醸造での醤油づくりをしています。そのため、発酵・熟成に2年をかけたりするものも珍しくありません。
こうした製法については、この道50有余年の職人の、その経験とカンが遺憾なく発揮されているのです。「時間をかけることで、塩が馴染むんです。塩かどがなくなって、口に含んでもしょっぱいだけでなく、うま味とコクのある美味しい醤油へとなるのです。」そして、この事は若い蔵人に受け継がれています。
有機原料での醤油づくりの先駆け
ヤマヒサは日本の中でも先駆けて有機原料を使っての醤油造りを開始した存在でもあります。大豆を蒸している工程を見学させてもらうと、石川県の金沢大地からとどいた大豆が蒸されていました。国産の有機栽培された大豆・小麦は、その生産量がとても限定されており、その生産者は指で数えられる程度といわれています。
これは塩についても同様で使用しているのは天日製塩法による天日塩のみ。油分を含む丸大豆は醤油の色に赤みを強くもたらし、天日塩が微妙な甘さを出しヤマヒサの味をつくりだします。
国産丸大豆の有機JAS認定醤油
価格 : 500円+税
原材料 :有機大豆(国産)、有機小麦(国産)、食塩
150本超の桶を持つ小豆島の老舗
価格 : 500円+税
原材料 : 大豆(国産)(遺伝子組み換えでない)、小麦(国産)、食塩