職人醤油の蔵元
佐々長醸造
伝統百余年 ふるさとの味に技あり
岩手県花巻市は、県中央部に位置し、宮沢賢治の生誕の地でもあります。その宮沢賢治の有名な詩「雨ニモマケズ 風ニモマケズ」の一節にこんなくだりがあります。
「一日ニ玄米四合ト 味噌ト少シノ野菜ヲタベ」
佐々長醸造はこの地にて、先人たちの生活や知恵から生まれた味噌・醤油を継承し、百年以上に渡って造り続けています。
岩手県産原料と早池峰霊水
原料は岩手産ナンブシロメの丸大豆とナンブ小麦。岩手県の自然が育てた最高級の原料を使用しています。そして、仕込みに使う水が非常にこだわりある水なのです。
岩手県屈指の高峰、「早池峰山」。「はやちねさん」と読むのですが、海底プレートの隆起によってつくられた1917メートルの山で、岩盤には多くのマグネシウムを含んでいるそうです。
この一帯の雪解け水が地下に浸透し、厚い蛇紋岩層を400年の年月かけて自然ろ過された水。これが「早池峰霊水」です。専門家によると脳卒中や心臓病に良いとされているマグネシウムの含有率が日本一高いそうで、水そのものが販売されているほどなんです。(マグネシウム含有量は46.0ppmで、日本の平均値:1.9 世界の平均値:4.1 /日本の24倍 世界の10倍)
味の演出家
醤油蔵の中には昔ながらの木桶が並んでいます。発酵期間中に諸味(もろみ)をかき混ぜる「攪拌(かくはん)」という作業があります。近年は、機械で空気を送り込んでかき混ぜる方式が多くなりつつあるのですが、佐々長醸造では「かい棒」を使っての手作業を続けています。大きな杉桶なので1回あたり1時間をゆうに越える作業の上に、大変な重労働となります。
その理由を尋ねると、「攪拌は空気を送り込む作業ですが、その量によって発酵の速度が変わります。手作業で行えば、諸味と対話しながらゆっくりと発酵を促進させることができる。」とのことでした。
成島三熊野神社
佐々長醸造からほど近くに成島三熊野神社があります。そこには、高さ4.73メートルの毘沙門天立像があり、ケヤキ一本彫成仏としては日本一を誇っているそうです。
征夷大将軍の坂上田村麻呂。日本史の授業で聞いたことがあるのではないでしょうか?平安時代に蝦夷討伐を命じられた武人で、「文」の菅原道真と「武」の坂上田村麻呂と、文武のシンボル的存在とされた人物です。その坂上田村麻呂がこの地を平定した後に、この地の守護神として建立したものだそうです。
ちなみに、坂上田村麻呂は各地でその土地を平定後、多くの守護神を立てているそうです。また、成島三熊野神社は世界遺産登録された和歌山県の熊野古道から名づけられたものなんだと、神社の方から教えていただきました。
ほんのり感じる甘みは米が決め手
価格 : 450円+税
原材料 : 大豆(岩手県産)、小麦、食塩、米
かつお節たっぷりの正統派つゆ
価格 : 450円+税
原材料 : しょうゆ(小麦・大豆含む、国内製造)、砂糖、かつお削りぶし(厚削り)、食塩、みりん